正さん日記

世の中思いにつれて

医師殺害、無理難題の末凶行、社会問題化する医療クレームと訪問医療時等の暴力行為

2022-01-31 11:48:43 | 社会

 埼玉県ふじみ野市の立てこもりで、医師鈴木純一さん(44)を散弾銃で殺害した事件は、渡辺宏容疑者(66)が少なくとも散弾銃を3発発砲したことが分かった。

 渡辺容疑者は、鈴木医師を銃撃した後、理学療法士の男性(41)を撃ち、医療相談員の男性に催涙スプレーを噴射、さらに別の医療相談員に発砲したことが分かった。

 渡辺容疑者の母親は26日午後に亡くなり、鈴木医師が死亡を確認した。渡辺容疑者は27日、「線香を上げてほしい」と呼び出した鈴木医師らに対し、母親の心臓マッサージを要望、鈴木医師が丁寧に説明して断った後、散弾銃を取り出して鈴木医師に発砲したとのことだ。

 このような経緯から、渡辺容疑者は母親の蘇生ができないことを承知で鈴木医師に心臓マッサージを要望したと思われ、2階にあった散弾銃を予め持ち出していたことなどから計画的な犯行との見方もあるようだ。

 渡辺容疑者は、母親の診療にまつわり、幾多の医療機関にクレームを掛ける常習者だったとの調べもあり、幾つかの医療機関から診療を断られたあげく、福祉的訪問診療を進めていた鈴木医師にたどり着いたようだ。

 このような経緯から、正に鈴木医師は「地獄に仏」の存在だったと思うが、無残にもその恩人を殺害するという「恩を仇で返す」典型だ。

 最近、医療機関にクレームをつける事例は多くなっているが、訪問医療や介護などに対する暴力沙汰も増加しているという。

 特に、1対1になる訪問医療、介護などの暴力行為に対する防御の決め手がないようだ。

 高齢化が進み、ますます訪問医療、介護などの必要性が高まる中で、これを躊躇するような事態になってはならない。ボデーガードなどの同行も必要性があると考えられている。

 また、今回の事件に使われた散弾銃の保持について、かなり厳格な免許取得の資格、試験などの制度があるが、さらに問題点を見出した上、制度の改善について検討することも必要ではなかろうか。「関連;1月30日

 

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