昨日か大学入学共通テストが始まり、全国の試験会場で約53万人が受験した。
その試験会場の1つの東京大学弥生キャンパス前の路上で私立高校2年生の少年(17)が受験生らを刃物で切り付け男女2名と男性(72)が被害に遭った。
男女の受験生は軽傷とのことだが男性は重傷を負った。切りつけた少年は殺人未遂容疑でその場で逮捕された。
少年は、名古屋市の私立高校2年生で前日深夜の高速バスで東京に来て犯行に及んだようだが、前日、学校へ来なかったため家族から行方の捜査依頼が出ていたとのことだ。
犯行に使った刃物は自宅から持ち出したようだが、可燃物を所持していたことも分かっていて、事件現場の近辺でぼやがありこれに関係していると見られている。
少年は、東大医学部を受験する希望があったが、最近、成績が落ちたため受験が困難になったと自暴自棄に陥り、他人を道連れに自殺するつもりだったものと見られている。
大声で「来年、東大を受けるぞ!」と叫んでいたとのことだが、やはり異常性は否定できない。
この種の事件は、大阪の医療機関が入っていたビルが放火され25名の方が亡くなり、その前には京都アニメーション放火事件で36名の犠牲者が出ている。
今回の事件はそれより形態、規模は異なるものの、可燃物を所持していたことなどから、これらの大事件を模倣したような形跡が見られる。
試験初日に、このような事件が起こり受験者の中には心理的に大きな負荷を負った人もいると思うが、何らかのアフターケアが必要になろう。
また、この事件を起こした少年の深層心理を突き止め、再犯防止に努めなければならないことは言うまでもない。
また今日は、深夜からトンガ沖の海底火山の爆発による大規模な津波発生の恐れが日本列島や周辺の島々を脅かしている。
受験生への影響は全くないとは言えないが、何とか無事に試験が終わることを願って止まない。