昨日、海底火山の大規模噴火が起きた南太平洋の島国トンガで、海岸付近に住む人口を踏まえ推計で最大8万人が影響を受けたという。
ただ、これまではトンガの首都ヌクアロファで犬の救助活動を行っている英国人女性が津波にさらわれ、行方不明になったと報じが、他には今回の災害による死傷者は報告されていない。
ヌクアロファでは多くの地域で停電から復旧したが、切断された通信インフラの修復には2週間ほど時間がかかる見通しだ
そのため、オーストラリアとニュージーランドは、軍用機をトンガに派遣。被害の全容把握に協力している。
国連衛星センター(UNOSAT)はトンガで噴火した海底火山の噴火前後の衛星写真を公開した。
海底火山の海域には海面上に285ヘクタールの陸地があったが、撮影された写真では、陸地がほぼ全て消滅しており、噴火の威力の大きさが示されている。
トンガにはJICA(国際協力機構)の職員などおよそ40人の日本人が住んでいるが、被害の報告はなく、いずれも無事が確認された。
また、津波が観測されたペルーや、ニュージーランド、オーストラリアなど周辺の国の在留邦人にもメールで交信、こちらも被害の報告はないということだ。
ただ、トンガでは停電や通信障害が続き、現地の日本大使館も衛星電話で連絡を取っているほか、インターネットにも問題があるため、現地に代わり、外務省が東京から情報発信している。
現状では一時退避は考えておらず、今後も現地の状況や、必要な支援について把握していくとしている。「関連:1月17日」