正さん日記

世の中思いにつれて

頼られる医師、また不慮の死。立てこもりの容疑者に散弾銃浴びる

2022-01-30 11:31:09 | 社会

 埼玉県ふじみ野市の民家で、人質となった医師が殺害された。亡くなった医師、鈴木純一さん(44)は、高齢者や重症患者などを在宅で診療する訪問医師で、患者だった高齢女性の息子の渡辺宏容疑者(66)から散弾銃一発をあび即死状態だったとのことだ。

 鈴木医師は、極めて面倒見の良い評判の医師であり、昨年12月、大阪の心療内科の西澤弘太郎院長(49)が放火により殺害された事件に次ぎ、また、患者に頼られていた医師の不慮の死にいたたまれない気持ちだ。

 1月26日に渡辺容疑者の母(92)が死亡、27日鈴木医師など3人が渡辺容疑者に呼び出され弔問に訪れた際、鈴木医師と男性理学療法士(41)が撃たれ、他1人も催涙スプレーの被害に遭った。

 渡辺容疑者は、3人を人質にとった形で家に立てこもり散弾銃で威嚇した。約11時間後の28日朝に県警が突入、殺人未遂の容疑で逮捕した。

 人質の一人は脱出したが、鈴木医師は胸を1発撃たれて即死状態だった。男性理学療法士は重体という。

 渡辺容疑者は事件前、母親の治療をめぐって複数の病院との間でトラブルを起こしていたという。

 渡辺容疑者は捜査本部の調べに対し、「母が死んでしまい、この先いいことはないと思った」と供述していることも判明した。

 また「自殺しようと思い、自分だけではなく医師やクリニックの人を殺そうと考えた」と供述しているという。

 県警東入間署捜査本部は、渡辺容疑者が一方的に恨みを募らせた可能性もあるとみて、詳しい経緯を調べている。

 鈴木医師が入会していた地元医師会によると、渡辺容疑者は1人で母親を介護。昨年1月中旬ごろから鈴木医師のクリニックの在宅医療と意見が合わず、医師会の相談室に、約15回にわたり、相談を繰り返していた。

 鈴木医師は高齢者を中心とした在宅医療に取り組んでいた。日頃から「高齢で病院に通えないような患者らを救いたい」と話し、亡くなる前は約300人の患者を担当していたという。

 大阪クリニック放火殺害の容疑者で死亡した谷本盛雄容疑者(61)もそうだったようだが、「人生がうまくいかない」「死刑になりたい」など、自分の境遇に絶望し、他人を道連れにしようとするいわゆる「拡大自殺」が相次いでいる。

 今回の事件もそれに似ているが、このような理不尽な事件を未然に防ぎ、被害を避けるためにどうしたらよいのか。なかなか決め手が見つからない。「関連:2021年12月28日

 

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