7月10日予定の参議院議員選挙を控えて、政界の相関図が変化している。
先ず、与党の自民党、公明党の関係が、選挙協力が上手く運ばず特に公明党から不満が噴出しているようだ。
自民党は、衆参議員選挙共、公明党の支援がなければ勝てない選挙区が1人区で多数あり、その点で自民党は焦っていると思うが、さに非ず、むしろ公明党側で動揺している感じを受ける。
公明党は何十年も自民党と政権を担っていて、与党のうま味を満喫しているため、自民党と離れる考え方はさらさら無いことを自民党側に察しられているからだろう。
さらに公明党の心配は、自民党が日本維新の会に乗り換えられることだと思われているが、当の維新の会は、懇意だった安倍晋三元首相、菅義偉前首相から岸田文雄首相に代わって疎遠になり、自民党と距離を置き始めている。
殊に、憲法改正の推進について、公明党は慎重なのに対し、維新の会は積極的なので自民党は公明党を切って維新の会と与党を組むのではないかとの見方があるが、そんなことは先ずあり得ないだろう。
自民党は、公明党と離反すれば選挙に大きく影響するのに対し、維新の会と組むとむしろ票を奪われ兼ねず、絶対と言っていいほど公明党を捨てて維新の会に乗り換えることはないだろう。
その点は、公明党も分っている筈なので、むしろ自民党が焦り、公明党は泰然自若として構えていればよいと思う。
従って、公明党が自民党に三くだり半を突きつけない限り自公体制は安泰だろう。
一方、維新の会は是々非々路線を堅持しつつ、野党色を濃厚にするようだが、自民党と路線に大差がないのでやっぱり「ゆ党」の感じを脱出することは難しいだろう。
加えて、国民民主党が立憲民主党と袂を絶ち「ゆ党」色になりつつある。国民民主党の応援組織連合の組合員で自民党支持者が表面化してきたが、どうやら政界は一段と自民党側につく政党が多くなってきた。
野党の立憲民主党、共産党、社民、れいわの塊が段々小さくなっており、これで日本の民主主義は大丈夫かと危惧される状況だ。「関連:1月21日」