正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

パンと一汁三菜ってありですか

2009-05-15 | Weblog

 食育基本法、食事ガイドマップによれば、主食はパンでもメンでもごはんでも何でも良いことになっています。ここが日本の食育の一番おかしいところです。誰も指摘できないのです。何故でしょう。パンやメンは当然のように日本人の主食と思われているからです。
 三色で示されている子供への栄養指導では同じ色の扱いになっていますので国民はどれも同じという指導を受けているからです。これを同じに扱ってはいけないのです。お米と小麦粉と言う大きな違いがあるのです。お米は国内産、小麦はアメリカ産で輸入品です。パンやメンはアメリカの戦略による米撲滅作戦、日本農業壊滅作戦により学校給食やキッチンカーによる粉食奨励や栄養大学に援助して欧米食の推進をした結果の作為的な戦略的な主食なので本当の主食ではありません。今は、このアメリカの戦略によって米の消費が減少し、減反をしています。そして美田が大手商業施設に売却されたりして潰れています。食料自給率も減少しています。先進国最低とか、また穀物だけで見ると30%を切っています。これは国力維持と言う観点から重大な問題です。日本人の先祖は2500年前頃稲作という穀物生産技術を持って日本に上陸し瞬く間に米の生産が日本中に広がっていったのです。日本人は米を食べてきた米民族です。主食はお米です。それが占領政策でアメリカの余剰農産物のはけ先として日本がターゲットになり、あたかも主食で有るかのような顔をしているのです。本当の日本の食事の姿を取り戻すことが大切だと思います。その和食と言われている食事スタイルは欧米諸国が健康食と目指しているスタイルです。ですから小麦粉、パンやメンを追い出して主食はごはんと表示されないと食育の活動は正しくないのです、活動に方向性が出ないのです。食料自給率向上も地産地消も郷土料理も言い出せないのです。主食はごはんとはっきり言っていないので食育が分かりづらく進めづらいのです。
 一汁三菜を検索で出てきた大野城市の説明ですが「日本型食生活 バランスの良い食事は一汁三菜とされ、日本では昔から稲が栽培され、米を食事の中心としてきました。伝統的な食事では、主食は主に米であり、これは変化しません。一方、主菜・副菜は、種類が豊富な野菜や魚を使い変化に富んでおり、主食とは対照的となっています。米には炭水化物が多く含まれている上、体をつくるもととなるたんぱく質はパンに比べて質のよいもの(必須アミノ酸が多い)が含まれています。」とごはんと一汁三菜のすばらしさが言われています。ここまでは正しいのですが、その後に続く説明でびっくりしたことは、「現代の食事に置き換えても、主食(ご飯・パン・麺等)+汁物+主菜(魚・肉・卵・大豆等)+副菜・副々菜(野菜・きのこ・海藻・いも等)の組み合わせで、栄養のバランスがとりやすくなっています。ごはんにかかせない味噌汁は大豆からできており、ご飯と一緒に食べるとより栄養のバランスがとれます。また、主食+汁物+主菜+副菜の4品で、一汁二菜と言われることもあります。 日本は世界一の長寿国。日本型食生活は健康によいと海外でも評価されています。」と言うように、パンと一汁三菜、メンと一汁三菜もあるように説明をしています。そしてそれを日本型食生活と言う解釈です。こういう解釈は一般的なものと考えられます。日本の常識と言えるのです。このように現代の主食はごはん、パン、メンと言ってパンとメンが主食と言われて当然という状態になっているところが現代の食事の問題点なのです。これを何とかしなくてはいけないのです。それを言うと風当たりが強いものですから、反対意見を出したくない小泉さんは誰でも賛成できる、敵がいない法律、骨抜き法律を作ったのではないでしょうか。ですから食育って何をしようとしているのかがはっきりしないのです。主食は何でも良いのだと言っているところに食事ガイドマップというか食育の問題点があるのです。主食を何にするのかはとても重要なことです。パンでもメンでもごはんでも何でも良いのだとしてはいけないのです。もしパンを勧め、肉を勧め、牛乳や乳製品を勧め、スナックを勧めたら、食育基本法成立以前と何処が変わるのでしょうか。食を選ぶ力をつけると言うことですがパンでもメンでもごはんでもいいのでしょうか。どういう風にして食を選ぶ力をつけるのでしょうか。


基本というのは簡単で何時でも何処ででも実行可能なもの出なければなりません。それには「ごはんと一汁三菜」で食卓を揃え、主食、副菜、主菜の比率は、3:2:1、摂取カロリーが多く必要な人は全体の量で調整するという食事の指導が家庭に入っても役に立ちます。 これは弁当を買う時にも役に立ちます。弁当を3:2:1の割合になっているかでチェックし、量・カロリーはどれくらいか、をチェックすればいいのです。食事ガイドマップなぞごまかしで排除すべき欧米食が頑張り、菓子メーカーが頑張り、パン屋が頑張り、メン業者が頑張り、学校に行って出前授業まで行っているのです。日本の食育ではお呼びではないのです。

 弁当屋さんも3:2:1と主食をごはんに野菜が多い弁当で、体格に合わせて選べる弁当を揃えるべきです。そうすると廃棄する量が少なくなり、余分なカロリーも摂取しなくてもよくなりますし、価格も安くでき、栄養バランスがよい弁当が出来上がります。弁当は一般的に揚げ物が多く野菜果物が少ないようですので、3:2:1弁当を売り出すべきです。 栄養バランスの良い食事は「ごはんと一汁三菜」で3:2:1です。食育はこれを学校給食でも家庭でも勧めるようにすべきです。
お弁当やさん、3:2:1弁当を作って売りだして下さい。栄養バランスを強調して下さい。それが売上につながると確信しています。そして日本の家庭に3:2:1や「ごはんと一汁三菜」を家庭に広める食育になります。
(3:2:1は足立先生、針谷先生の3:1:2を多い順に並び替えただけです。3:1:2:はインターネット検索で出てくるはずです。)

 食事ガイドマップアメリカの農務省が作った前のフードガイドピラミッドでは 
                                      概数   
米・麦・穀類  6~11皿・・・平均して8.5皿   37.8%  約4割り
野菜・海草   3~5皿・・・・    4皿      17.8     2
果物      2~4皿・・・・    3皿       13.3     1
牛乳・乳製品 2~3皿・・・・    2.5皿     11.1     1
魚介類・肉。卵・ナッツ類 2~3皿・・・2.5皿   11.1     1
脂肪・油脂・砂糖・菓子・・推定2皿・・・2皿      8.9     1
  合計                22.5皿    100
概略、穀類4,野菜+果物3,肉+乳製品2,油脂類1の4:3:2:1となっています。まだ穀類は5割にはなっていませんが、穀物を増やし、野菜と果物を増やし、肉・脂肪を減らす指針が見えます。

日本の食事ガイドマップ                        概数
主食(ごはん、ぱん、めん)5~7皿 平均 6皿  30.7%    3
副菜             5~6皿    5.5皿 28.%     3
主菜             3~5皿     4皿  20.5      2
牛乳乳製品          2皿      2皿  10.3      1
果物              2皿      2皿  10.3      1
   合計                  19.5皿 
アメリカのフードガイドよ同じくくりで概数をだすと穀類3,野菜+果物4,肉+乳製品3,油脂類0の3:4:3:0となっています。アメリカの油脂を肉乳製品に加えると4:3:3と穀類重視となりますが、日本は3:4:3で野菜重視となっています。穀類の位置づけがアメリカより落ちる理由は何でしょう。主食は半分、おかずの2/3が野菜、1/3の肉という3:2:1が分かりやすいし正しいと考えます。



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