正しい食事を考える会

食が乱れている中どういう食事が正しいのかをみんなで考え、それを実践する方法を考える会にしたいと思います。

長年の粗食信仰が生んだ誤解、40歳で栄養失調になったテレビマン ー正しい食事を知ろう

2011-12-31 | 食事教育
【第38回】 2011年12月29日 市川純子 [J&Tプランニング代表]
ダイヤモンドオンライン
長年の粗食信仰が生んだ誤解
40歳で栄養失調になったテレビマン
思わぬ原因で長年の疲労、顔色の悪さに悩まされた
テレビ制作会社勤務Dさん(40歳)

徹夜でロケ弁が当たり前
自分で食べるものくらいは粗食に
 Dさんの仕事場はテレビ局。技術系の専門学校を出て20年。テレビ制作会社に入社して出向というカタチでテレビ局に勤務している。テレビ局は24時間、人が動いているので、時間の感覚がなくなってしまった。朝9時に会社に行き、夕方帰宅して、家で晩御飯を作って食べる生活なんて、社会人になって一度も記憶にないと思う。

 Dさんの起きている時間の食事のほとんどは、揚げ物がメインのロケ弁当かコンビニ弁当、あるいは編集室の出前のピザ。最近は出前の釜飯も加わったが、40になって一人暮らしの今もそんな食生活を続けている。

 帯の情報番組のアシスタントディレクターから、現在はチーフディレクターになった。しかし、やっていることは昔と変わらない。企画会議、取材、編集、オンエア。これの繰り返し。1週間で唯一休めるのは、週1回のオンエア日の午後だ。前日編集室で徹夜していることも多いから、この午後だけは寝だめをする。午後3時くらいから12時近くまで寝て、起きていつもの夕飯を食べる。メニューはいつも同じ豆腐と納豆だ。

 Dさんはテレビで「粗食がいい」と報道されているのを知り、それを実践していた。15年前のアシスタント時代に日本海側の修行のできる有名なお寺の精進料理を取材したことがある。そこのお坊さんたちは粗食ながらイキイキとみえた。自分1人の食事くらいは粗食がいいだろうと、どんなに遅く帰ってもパックのご飯に納豆をかけたものと、冷奴を食べてきた。一食300円前後。財布にもやさしいこの食生活は、メニューを考える手間もなく、面倒でないのだ。

会う人会う人に言われる「具合悪い?」
 テレビ局で制作に関わるほぼ全員が、万年快眠不足のうえ不健康そうで、疲れた顔をしている気がする。男性の場合は、肌に透明感が無くなっていて、ハリもない。Dさん自身も35歳を過ぎてから疲れが顔に出ているように感じる。
人間ドックで栄養失調がみつかる
 疲れてはいるが、動けないほどではない。でも、元気もやる気もでない。よく眠れない。朝起きる時に、疲れていて床から出られない。

 こんな状態になじみ過ぎているせいか、自分は病気という自覚がなかった。しかしDさんは、年に1回定期的に受けている健康診断で、なんと40歳にして栄養失調と言われてしまった。血液検査で再検査となり、もう一度、専門医に診てもらった。特に驚いたのは同世代の男と比較して骨密度と筋肉量が低下していたことだ。

 長年のテレビ局生活。不規則かつ運動不足は自覚していたが、3食食べている自分がまさか栄養失調で、しかも骨密度や筋肉が衰えていると言われたことが信じられなかった。

 診察室での回答は意外なものだった。「Dさんは3食食べていますが、きちんと栄養が摂れていませんね。毎日、1日1回は肉と魚を交互に食べてください。人間の筋肉はたんぱく質でできています。動物性たんぱくを摂らないと人間はパワーがでません。また魚も大切です。特に魚に含まれる油は不飽和脂肪酸といわれ脳にまで届きます。脳まで届くということは神経細胞にも届き疲労感も軽減します。

 朝は魚。夜は肉を食べると決めて、食生活を変えてみませんか?面倒だったら魚の缶詰や鮭フレークでかまいません。お肉は自分で調理するのが大変だったら、缶詰でもいいですよ。野菜は冷凍食品でも大丈夫ですし。ホウレンソウなどの青い野菜を電子レンジで温めてお浸しにしてみてください」
 Dさんは目からうろこだった。体にいいと思いこんだ食生活で栄養失調になってしまっていたからだ。Dさんはその日以来魚の缶詰か鮭フレークを朝ごはんにした。時間がないときは魚肉ソーセージを食べた。夜は外食なら豚の生姜焼き定食。家で食べるなら肉の缶詰などにした。

 1ヵ月を過ぎる頃には、みるみると元気が出てきた。不思議とみんなに「具合悪いの?」と言われなくなった。そうするとここなしか、性格も穏やかになりイライラしなくなった。寝つきもよくなった。

 大変な病気をする前に食生活を変えてよかったと実感したDさんだった。筋肉不足や骨量不足は運動で改善するらしい。とはいえ、いつもどうせ時間がない。局の階段をかけあがるだけでいいと言われたので、エレベーターを使わないようにしたDさんだった。

専門家が教える骨密度と筋肉量の低下を防ぐ方法
 人間ドックなどの予防医療に力を入れる東京クリニックで骨密度や筋肉量を計測する骨身度ドックを担当する熊田真幸氏はこう語る。

「最新機器により、従来より高彩・高画質を実現し、骨密度だけでなく骨の形態や強度、骨の微細な変化を計測できます。また、脂肪量、非脂肪量を定量する機能も充実しているためダイエットコントロールやスポーツ医学にも応用可能です。以前は痩せるためにこの検査をする方が多かったのですが、最近は痩せすぎの防止のために検査をされる方もいます。骨密度や筋肉量は女性だけでなく男性も一度計測することをおすすめします。ランチタイムや会社の帰りに気軽にお寄りください」。

 さらに、テレビなどでおなじみの管理栄養士であり医学博士の本多京子氏は、最近増えはじめたシニアの粗食を問題視している。

「ここ数年、健康ブームやダイエットブームによって、「(しっかり食べるよりも)粗食の方が健康によい」という誤解された認識が広がっています。それらは私の著書『定年後、人はなぜ太るのか(家の光協会)』でも指摘しているとおりです。シニアになっても若いときと必要なたんぱく質の量はかわりません。豆腐や納豆、煮豆から摂る植物性たんばく質と同様、肉や魚から摂る動物性たんばく質も重要です。また魚にはDHAという不飽和脂肪酸が含まれています。朝の時間がないときは缶詰などの保存食を上手に利用するのもよいかと思います。魚に含まれるDHAは朝に摂ると脳が元気になるとも言われています。

 中年以降は免疫力アップのために食物繊維も必要です。最近は、調理の手間が省けて食べやすいドライフルーツ入りのシリアルも発売されていますので朝ごはんのバリエーションに加えてみるのもよいと思います」

取材を終えて
 私の主宰する財団法人 日本ヘルスケアニュートリケア研究所では、栄養学の専門家とも積極的に意見交換しています。最近の食事の傾向はカロリー過多、脂肪過多で栄養失調です。今回取材した方のように人間ドックで自分の骨量、筋肉量まで一度検査してみてください。

(医療ジャーナリスト J&Tプランニング 財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所代表 市川純子)


※編集部からのお知らせ※
来年2月より、当連載の著者・市川純子さんの新連載「気はやさしくて胃痛持ち~ストレス世代の企業戦士賛歌」(仮題)が始まります。いろんな職場のいろんなビジネスマンのいろんな悩みと不調が少し悲しく少しおかしく紹介されます。どうぞお楽しみに!

質問1 あなたは1日何食、食べていますか?
1食
2食
3食
4食以上
日によって異なる


1.上記の記事は問題点もある。
2.栄養学の専門家と言うがそれはどういう人のことです。栄養学ってどんな学問ですか?人間をどうするのですか?そう言う疑問・問題があるので簡単に健康な食事を知っている人とは言えないのです。
3.栄養学というのは、簡単に言うと昔の日本人は元気だった、健康だった。地中海の人も健康だ、ブルガリアの人も長寿だ・・・と健康な地域の人の食生活を調べ、何故そうなのか食事を分析し有る原則を見いだし、それを食生活改善に指針にしたのです。
例えばP(タンパク質)F(脂肪)C(炭水化物)のバランスを調べたら昔の日本の食事はFとPが少なくCが多かった・・・アメリカは心臓病が多い、アメリカの食事はFが多い。Fは心臓病を多くするのではないか。ではFを減らして日本の栄養バランスに近づけるべきだ・・・と言うことになるのです。これが、PFCの分析に取る栄養指導です。だがこういう事で真の栄養指導が出来るでしょうか。正しい食事には国々によって異なると言うことも言えるのです。それは日本人にアメリカの食事をさせて健康になるかというと病気になるのです。
何故か。日本人と欧米人とでは体質が違うのです。日本人は長年食べてきた米を中心にした食事が体に合っているのです。では欧米人は・・・日本の食事をすると健康になると思われます。
アメリカの栄養学は栄養素学という人もいます。食事をPFCで分析する方法です。そのやり方を家畜の飼料作成に使って、効率の良い資料作りをするのです。
しかし、人間の食事を栄養素で決めて良いものでしょうか。だが、日本ではそう言う栄養素学の栄養学に基づいて指導が行われ、実施されています。学校給食などそう言うことになっているのです。ですから幕内先生が言われる「変な給食」が学校給食で実施されることがあるのです。
米も麦も穀類で同じ炭水化物という扱い方で子供に小麦を食べさせてきたのです。
欧米食が体に合わない人が多くいます。小麦アレルギー、牛乳アレルギー、・・・
昔の日本人が食べていなかった食品は体が拒否反応示しているのです。
健康で長寿の食事は何か・・・動物の栄養学は早く育って、多く卵を産んで・・・と実験しエサの比較をして善し悪しが決められますが、人間は実験できないのですが健康で長生きしている地域の法則を見つけ出しその原則を応用すればいいのです。
だが、そうとばかり言えないことも出てきました。人間は長年食べてきたものに適した内臓の仕組みが出来ているのです。そう言うことを明らかにしたのが栄養学です。
4.だがこの栄養学を悪用した人達もいるのです。日本人の食事はCが多くて、Pが少ない。日本人の体が小さいのはPが少ないからだ。「タンパク質が足りないよ、アメリカ人みたいになりたかったら肉を食べましょう」など言い出した。また、欧米人は小麦を食べている。だから頭が良いのだ。東洋人は米を食べているから、米はおいしいから、怠け者で頭が悪いのだと言った厚生省栄養課長もいるのです。
こういう事から、日本人に小麦と肉を食べさせるアメリカの栄養学なるものが日本にはびこっているのです。それは、アメリカ小麦を食べさせ、アメリカの牛肉を食べさせ、そのことによってアメリカの穀類や農産物を日本人に売り込む事に利用させたのです。また、その指導者として若き女性をアメリカに留学させアメリカ栄養学・栄養素学というべきものを日本人にたたき込み、また日本の栄養大学でも和食を勧めていた大学校長を抱き込んで、つぶれかかった大学に出資し、ついにはアメリカ栄養学を教える先生にその先兵として栄養士なる称号を与え、各地に派遣して健康な日本食を破壊して、食の欧米化、小麦食化、油の多用化、肉の多食を指導しているのです。つまりこの日本は教育制度にアメリカ農産物を広める罠が仕組まれているのです。(問題はその罠にはまっている人達、栄養士はアメリカのマインドコントロールの中にいることを知らないのです。このことが日本人事正しい食事を教育できない仕組みになっているのです。これは憲法が改正できないように罠がかけられているように、皇室が、天皇制度が、滅びるようにGHQが仕組んでいるように、日本にはいろいろアメリカの罠・マインドコントロールが仕組まれているのです。若者にお願いします。このアメリカのマインドコントロールに気づきそこから日本人を目覚めさせることを考えてください。)
5.栄養学の専門家とはそういうようにアメリカの回し者です。その人達は何を指導しているのでしょうか。アメリカの戦略にあって、アメリカの農産物を広める働きをしているのです。
6.確かに日本で粗食を勧めた人もいます。幕内先生の「粗食のすすめ」が代表例でしょう。それは行き過ぎた欧米食に対する警告ではないでしょうか。幕内先生は「変な給食」と言うことも言われています。
7.粗食と言うことを私は正確には分かりませんが、昔の日本の食事は貧乏人の食事です。土地は狭い、山と川ばっかり、人間は多い、食糧は足りない・・・これでは健康食以前の問題で量の確保が最優先でした。その量の確保を果たせたのは稲作だったのです。米は反収が高い、連作が出来る、水が多量に必要だが日本は梅雨で水が豊富、気候にも恵まれ、稲作の適地です。その上米はおいしい。だが人口は増える。お米は足りない・・・開墾をする・・・それでも足りない・・・。満足に食べられない状態が長く続いたのです。粗食にならざるを得なかったのですがこれでは長寿にはなれません。
8.確かにタンパク質も脂肪も炭水化物も不足していたのです。肉や油は高価でした。
ですから、肉や油がある食事はごちそうだったのです。
9.現代の日本の食事は肉や油が多すぎる食事になってきているのです。それはお店で売られている弁当を見てみてください。肉油当主食が3,野菜類1,ごはん1の割合ではないでしょうか。野菜はもっと低いかも知れません。
これでは栄養バランスは良くありません。
10.それでは良い栄養バランスはどんなものか。それを考えているのがこのブログです。
  食卓をごはんと一汁三菜(ごはんにみそ汁、主菜が一皿、副菜が二皿)で揃えれば栄養バランスが良い食事になります。
そして、この一汁三菜でも分かるとおり、ごはんと副菜と主菜の割合は3:2:1です。そういう基準を示さないと人には説明しても良い食事とはどういうものか分かりません。
11.「毎日、1日1回は肉と魚を交互に食べてください。人間の筋肉はたんぱく質でできています。動物性たんぱくを摂らないと人間はパワーがでません。」と書いてありますが、この文章はおかしい。
「1日1回は肉か魚を」ですか、まさかタンパク質は肉だけにしかないと言うことではないでしょうね。ごはんの中にタンパク質は含まれているのです。大豆にも沢山含んでいます。
大豆は畑の肉と言われているくらいタンパク質が多いのです。ですから「ごはんと納豆」は良い食事になります。
「動物性たんぱくを摂らないと人間はパワーがでません」というのもおかしい。例えば明日の試合はトンカツで勝つと言うのですが。これも正しくはありません。自動車ではパワーはガソリンを入れなければ出ません。ガソリンはごはんです。肉のタンパク質もエネルギーになりますが消化吸収に時間がかかるのです。肉には脂肪が含まれていて高カロリーですので、同じ量でしたらパワーがあると言えますが、炭水化物の方がパワーが出るのです。ですから、運動選手は炭水化物・ごはんを食べるのです。カロリーが高いからと言ってバターをなめるという人はいないでしょう。
12.「また魚も大切です。特に魚に含まれる油は不飽和脂肪酸といわれ脳にまで届きます」
とありますが、これも正しくありません。魚は青魚でDHA,EPAと言われている脂肪酸のことを言っているようです。不飽和脂肪酸は種類が多いのです。n3と言われる不飽和脂肪酸です。
13.「魚肉ソーセージ」理由は忘れましたが良くないと教わりました。そう言うことから昔は多く食べられましたが、今は売れていないはずです。

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