DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

レベッカ・ホルン展★11/10  東京都現代美術館

2009-11-11 | ドラマ・映画・演劇・アート

1ヶ月続いていた、フィールド調査が一段落。
最終報告に出向いた後、時間があるのがわかっていたので
美術館に行きたいな、と、昨日いくつかチェックし、
出先の日本橋から場所も近いし、なにか心魅かれるものがあって決定!
この美術館も3度目になりました。

東京都現代美術館
レベッカ・ホルン展-静かな叛乱 鴉と鯨の対話
2009年10月31日(土)ー 2010年2月14日(日)

歯車、小さな細工・ギミック、思いがけない動き
標本、重なる鏡、自然/人工、音、羽、鉛筆、水、光、暗闇・・・
・・・私の大好物な世界でした。
作品はどれも、どこかいたずらっぽくって、天使のオモチャのよう。
・・・でもあとで製作について作者が語る映像(「過去をつきぬけて」)をみたら、けっこうシリアスな(美形の)アーティストで、ちょっとイメージ違ったかも。

どの作品もモーター仕掛けで、動きがある/一定の時間がくると動く、のですが、
「アナーキーのためのコンサート」はけっこう衝撃的でした。
あと、「鯨の腑の光」は大きな真っ暗な部屋をそのまま装置とした映像系ですが、ある地点で立ち止まって、壁の角を見ると、それがどんどん遠ざかっていく(光の文字の速度と流れの効果で)、という完全な錯覚状態に陥って、軽いめまいのような、自分が動く部屋の中にいるような不思議な感覚でした。これはあえて意図したものではないと思うのですが、もし行かれる場合はちょっとトライしてみてほしいかも。
他にも水の波紋を使った「ペソマのためのハートシャドウ」、枝が食虫樹のようにゆるゆる動き、時折枝の先のハサミがチョキンと鳴る「鴉の樹」、どれも私にはストレードど真ん中なキュートな作品たちでした。

映像作品も充実していて、
★「パフォーマンス1」1972年22分
「パフォーマンス2」1973年38分
「ベルリン-9つのエクササイズ」1974-75年42分
★「ダンス・パートナー」1978年47分
「ラ・フェルディナンダ:メディチ邸のためのソナタ」1981年85分
「バスターの寝室」1990年104分
★「過去をつきぬけて」1995年55分
「妖精モルガン」2009年20分
 

「パフォーマンス1」を見ていると、“知覚の拡張装置”として人(アーティスト本人も含む)が道具をつけているのですが、じっと見ているうちに、道具が人を使ってるような錯覚を起します。人が道具に従属しているというか・・・

美術館に着いたのが15時だったので、今回は、レベッカ・ホルンだけに絞ったのですが、それでも時間は全然足りず、映画の途中で閉館時刻が・・・★はなんとか見た作品。残りを見に、会期中にぜひもう一度行きたいです。
(それにしても、映画の途中で打ちきるのって・・・放映時間を逆算しておくべきでは?それにはかなり不満です!!)

って、ここの企画展って、私にはあたりはずれなく、何度でも行きたい内容なのですが、ちょっと遠いのが難。ご近所だったら週一で通いたい!


おまけ・・・というとファンの方には怒られちゃいますが;
井上雄彦 エントランス・スペース・プロジェクト
面白い試みでした。
作品は近付くと墨のにおいがして、胸にしんと落ちてきます。

普通の日光の中で見るのもよかったですが
帰り際、暗くなって照明がついた作品もまた違った味わい。

も1つ。前回見る時間がなかった
MOT×Bloomberg パブリック・スペースプロジェクト[大西麻貴+百田有希]





関連:
池田亮司展 +/-★4/29 東京都現代美術館
メアリー・ブレア展/伊藤公象 WORKS 1974-2009★8/6 東京都現代美術館
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5 コメント

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Unknown (usagigoya)
2009-11-11 05:00:05
おはよーございます(かな?)

な・・なんだか、怖い夢を見てしまい
中途半端に起きてしまった
うさぎごやです。

ちょいちょい、記事を見ていますが
NALさんは、現代美術館好きですよね。記事に良く出てくるイメージがあります。

今回の展示は、幾何学的な感じなのでしょうか。
映画もあるみたいなので
ちょいちょいと行って来たいと思います。

(なんだかなー、どんなジャンルでも
とにかく観てみたい時期に突入したようです)

ちなみに話は変わりますが、森繁さんが亡くなってしまいました。
知床旅情は、最高でしたね。
ああいう、おじいさんになりたいです。

返信する
追記 (うさぎごや)
2009-11-11 05:01:20
コメントで「ちょいちょい」という表現が二回も出てしまったー!!

ば・・ばかみたいだ・・・・
返信する
うさぎごや様 (NAL)
2009-11-11 09:49:24
怖い夢ですか。イヤですねー。
これからの季節は足を暖めて、ちょいちょい暖かいものを飲んで寝るといいかも、ですよ♪

とにかく観てみたい、というのは生きていく上ですごくいい姿勢だと私は思います!行動しないとはじまらない。すっぱい葡萄もうわさだけで判断せず、まずはどうすっぱいのか食べてみなくちゃね、ということでー。

レベッカ・ホルン、うさぎごや氏にはお薦めです。
作品的には機械仕掛けのシュールレアリスム、という感じで、どちらかというと有機的です。
1点、おいおい;;な(エロ方向に;)作品もありますが、いくつかは見ごたえありますし、なにより楽しい。ただ、動くタイミングが作品でバラバラで、けっこう長い時間かかるのもあるので(ゼッタイ観て欲しい、「アナーキーのためのコンサート」がそうです)周辺をウロウロしつつ、あ、と思ったら側に行く、という離れワザ(?)も必要です。

映像作品は1本だけで2時間ちかい作品もあるので、しっかり観るなら午前中から行く方がいいかも?(それでも全部は無理かも;;)
企画展のチケットで常設展も入れるので、時間があればそちらもぜひ♪
あ、木場公園も紅葉がはじまってるので、ついでにどぞ♪
返信する
Unknown (うさぎごや)
2009-11-16 00:56:49
こんばんわ。
うさぎごやです。

早速なので、レベッカホルン展に行ってきました。
先ほど、コメントを長々と書いていたのですが
日記くらいに長くなってしまったので
日記にしました。

少し美術館の話しでも。

あのくらいボリュームがあると
見ごたえがありますね。
常設展なんか、全く見れませんでした。

また、展示物が
もしかしたら、作者の意図とは違うかもしれないですが

個性的?(前衛的?)なのと、ポップ(見易い?)の中間くらいの
作品が多くて
すごく楽しめました。

ちょっと、あれを一般的にはどういう風に言えば良いのか
わからなかったので
僕の表現は、微妙なのですが。
返信する
うさぎごや様 (NAL)
2009-11-16 10:42:29
さすが機動力あるうさぎごや氏、素早いです。
&楽しまれたようでよかったデス♪

作者がちょっとコワイけど、作品はキュートですよね?
「アナーキーのためのコンサート」はびっくり箱みたいだし、いくつかはブティックなんかにあっても違和感がないおしゃれさんな感じで。
私はオルゴールとか時計とか小さなギミックものも好きなので、ちょっと歯車フェチをくすぐられる部分ありw

作品は作者の意図もあるでしょうが、一番大事なのは受け手の感じ方だと思います。これって楽しい、これっていいな、と思ったのならそれが正解なんだと思いますよー♪
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