父親:“萌え文化”とか“オタク文化”とか聞くけど説明してくれないか?
息子:“萌え”は2005年に流行語大賞のトップ10に入選してから、広く使われるように
なったようだよ。
語源は好きなキャラクターに“燃える”ことをパソコンで変換したら“萌え”が出て、
こちらの方がよいということで定着したという説があるね。
オタクはもう少し古くて、1980年代に当時 雑誌編集者の中森明夫氏が作った
造語のようだよ。
それ以前からあったネクラ(寝暗)という言葉の発展形だと思うよ。
父親:“萌え”も“オタク”もどこかの分野に熱中又は没頭している人たちを指すという点
ではつながっているようだね。 自分の好きなキャラクターに対する強い愛情を持
つ人たちと理解していいのかな?
息子:基本的には間違いはないと思うけど、今では“秋葉系”なる言葉も定着していて、
こうした三つ巴 の言葉の中で“萌え”の使い方が広がっているよ。
今、“萌え”と言うとメイドカフェを連想する人も多いと思うよ。
父親:街で萌え系の女の子のキャラクターを車全体に飾って走っている車を時々見かけ
るけど、萌え系の経済的な効果はどのくらいあるのかな?
息子:実は2年前だったかな!千葉県の幕張で“萌え博”というイベントがあったんだよ。
友人に“痛車”を自慢しているのがいて一緒に“萌え博”に行ったんだ。
“痛車” と言うのは、車体に漫画・アニメなどに関連するキャラクターやメーカーの
ロゴをかたどったステッカーを貼ったり、塗装したりして装飾した車のことで、バイク
は痛単車、自転車は 痛チャリと言ってるよ。
期間中1万人近い来場者数だったそうで、会場の熱気はすごかった。
又、“痛車”という耳慣れない言葉が出てきたね。
経済的効果はこれから調べてみるね。
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父親:どうだい!分かったかい。
息子:うん!オタク文化の中に萌え系やアニメ系そして鉄道系など多くの分野があり、
巨大な市場を形成しているようだ。野村総研調べでは「コミック」35万人、830億
円、「芸能人」28万人、610億円、「ゲーム」16万人、210億円そして「鉄道」2万
人、40億円などで、オタク市場の12分野で172万人、4,110億円と見積もられて
いるよ。その他の分野を合わせればもっと大きな数になるね。
オタク層は企業の活動にも無視できない存在になっていることは間違いないね。
父親:ポスターで見たけど、「萌えカル文化祭2012」なるものが6月に大田区産業プラ
ザpioであるそうだね。
息子:これは「萌えカルチャーのフアン参加型総合イベント」だそうで、始めての試みな
ので注目を集めているようだよ。
僕は友人と行く約束をしている。
父親:そうかい!オタク文化が世界市場に打って出る産業になるか注目していこう。
(参考)
「萌えカル文化祭のホームページ」は以下のURLにあります。
http://www.moecul.com/ 関心のある方はどうぞ行ってみてください。
日時は一週間後の6月2日、3日 10時~17時 チケットは1,500円/日 だそうです。
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