ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

地元の有志が育てる「大平(だいへい)野生植物園」のヤマユリ

2019-07-29 07:23:46 | 日記


茨城県県南地域では今年のヤマユリの見ごろが過ぎようとしています。野生のヤマユリは私が歩く
散歩道でも見つけることができますが、数が多いわけではありません。発見すると嬉しくなってし
まいます。ヤマユリは減っているそうですね。ですから、咲いていること自体で、その場所が特別
な環境だからなのだろうと思います。昔はわが家の庭にも咲いたことがあったという普通に見られ
た花ですけどね。

「立てば芍薬,座れば牡丹,歩く姿は百合の花」の言葉は、花が大変美しいことから美人の例えと
したものですね。この様にユリは昔から身近な植物の一つとして親しまれていますが,最近,ヤマ
ユリが生育している草原などは,生態的な遷移からかなり減少していると報告されています。
そのために、各地で生育環境を保護しようという運動が行われているようです。県内でヤマユリが
有名なのは、県フラワーパークと行方市井上が有名でしたが、「井上山百合の里」は中止になって
しまいました。

そんな再生運動のひとつなのでしょうか、隣町の利根町では地元の退職者らでつくる二つの町民グ
ループが小さな山を覆う竹藪を整備して、散策路を作り約300株のヤマユリのほか、ヤブカンゾ
ウ、ガクアジサイなども咲く「大平野生植物園」を無料で開園させました。「やまゆり祭り」とし
ては今年で7回目だそうです。老夫婦で「やまゆり祭り」期間中の見ごろに行ってきました。

ヤマユリは本州以北に分布し,日当たりのよい山野に生育する日本特産種の多年生植物です。観賞
用にも栽培されています。茎の高さは1.5mに及び、茎の先に20㎝近い大きな花を10個近く咲かせ
るものもあり、満開時の姿はとても豪華である。強い香りがあります。ユリの仲間では最も大きな
種の一つです。果実は楕円状で,種子は翼があり薄い円盤状です。
「ユリの女王」と称される園芸品種のカサブランカは,ヤマユリの他,カノコユリなど数種のユリ
を交配させオランダで育種されたものです

大平野生植物園がある場所は米作りを主産業とする隣接の利根町です。利根町で唯一の山
(標高10mぐらい)の竹林を取り払い整備したもので、展望台からは富士山も遠望できます。園内は
よく整備されていて、散策路沿いに見ごろのヤマユリが目の前で咲き誇り、ユリの香りが山全体を
覆っていました。私が歩く散歩道では1本又は数本毎に場所を変えてまばらに咲いているだけです
から、こうして、間近で沢山のヤマユリに囲まれていると、大きな花輪と強い香りに圧倒されます。
お世話をされている方に聞いた話しでは、ヤマユリは手入れと植え付けをしなければ、いずれは無
くなってしまうそうです。そういえば、駐車場の一部に鉢植えのヤマユリが並んでいました。
きっと種とり用なのでしょう。「やまゆり祭り」期間中はテントが張られ世話人さんが派手な(?)
募金活動をしていました。
ここって無料だよね・・・? もちろん喜んで募金に応じました。

散策路の案内をして頂きましたので、とても良い時間を過ごさせていただきました。毎年訪れたい
と思います。春はカタクリの山になるそうです。今から春が楽しみです。

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