鼠喰いのひとりごと

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宇宙戦争

2006-01-21 01:56:19 | 映画(洋画)

「宇宙戦争」2005年
監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス、ミランダ・オットー他

「宇宙戦争」公式ページ

***

1938年に、アメリカのラジオ番組で流されたドラマ「火星人襲来」。
普通のドラマ形式ではなく、普通の番組をわざわざ中断し、
火星人の襲い来る様子を臨時ニュースとして実況放送するという、
当時にしては斬新な「なんちゃって方式」だったため、
ウブな一般市民が本当の出来事だと勘違いしてパニックに陥った…なんて、
冗談のような出来事を引き起こしたことでも知られる、
H・G・ウェルズの「宇宙戦争」。
それがこの映画の原作です。

その後、一度1953年に映画化され、今回はそのリメイク。
SFXやCGが進んだぶん、途中の追い詰められ感はリアルで良かったのですが、
いかんせん、原作が古臭い!!
考えるとギャグにしかならないような伝説のタコ型宇宙人を、
せっかくあそこまで見られるようにできたのですから、
あのラストも、もちょっとどーにかならんもんでしょうか。

===

ニュージャージー州に暮らすレイは、離婚した妻との間に息子と娘、
二人の子を持つごく平凡な父親だった。
毎日仕事をし、時折子供たちと面会し、ごく普通の日々を送っていた彼を、
突然の出来事が襲う。
子供たちとの面会日であったその日、突然天変地異が町を襲い、
地中から突然現れた巨大ロボットが、人間を攻撃し始めたのだ。
どうやらそれは宇宙から来た侵略者であり、理由はわからないまでも、
人間を無差別に殺戮しようとしているらしかった。

息子と娘を護りつつ、車で安全なところへ避難しようとするレイ。
しかし、街はパニックのあまり、暴徒の渦と化していた。
襲い来る巨大な宇宙人のロボットと、自分が生き残るために必死な人間達。
誰も頼ることができない状況で、レイは我が子を護るため奔走する。

===

数億年も前から侵略の準備を進めてたにしては、
結果があまりにもお粗末すぎるよ火星人…。
見ていて最後で、「ハァ?」となってしまった人はきっと多いはず。
原作が70年近く前のものなんだから、仕方ないんだけど…
くどいようだけど、もちょっと最後をどーにか…(略)

それにしても、トム・クルーズのこの老け顔は、役作りなんでしょうか。
それとも今はこうなんですか? なんにせよ、オヤジっぷりは良く出ていました。
感動するってほどで無く、たいして魅力のある登場人物でもないけど、
等身大な演技は好感持てるかも。
天才天才と昨今もてはやされてるダコタ・ファニングは、
ひたすら恐怖しているかパニクってるかで、
イマイチ演技がうまいのか何なのかわからない…
ただ、彼女が以前出た「アイアム・サム」での演技はすごく一途で健気で、
表情も微妙で、可愛くて良かったので、これからが楽しみですね。
ホラー好きな私が言うのも何だけど、宇宙戦争やハイド・アンド・シークのような、
ずっと張り詰めた役よりも、もっと日本的な感じの…
表情で気持ちを伝えるような映画のほうがいいんじゃないかな。