「ファウストの悪夢」
制作者:IRO Dang様(LabORat Studio)
最近、いろいろ賞を取ったりしましたし、
フリゲプレイヤーさんには有名なタイトルなのではないでしょーか。
けっこう前にDLサイトにはアップされていたんですが、プレイしてませんで…
なぜなら、圧縮形式がrarファイルだったから。
うちのデフォの解凍ソフトだと対応してなかったんだ。
それに海外製だったし。インストールしないといけないタイプだったし。
今回、やっと解凍ソフトを新しくしまして。プレイしましたよー。
基本はゲーテの「ファウスト」がベース。
とはいえ、この物語の中では最初にファウスト博士は死んじゃってますし、
細々とした部分はかなり設定違ってますので、
あくまで「ファウスト」は本当の下地として使われているにとどまる感じ。
で、主人公は「イリザベス」と呼ばれる、ファウスト博士の娘さん。
画像を見ていただければわかるとおり、海外の絵本や童話アニメを思わせる、
すごく可愛らしくも美しく、しかもどこか陰鬱な…美少女です~
彼女を異世界に誘うのは怪しい悪魔、メフィストフェレス。
「異世界の屋敷」「少女」「音楽」「童話」「鏡」「手記探し」など、
一つ一つのモチーフは、よく使われるものではありますが、
いろんな意味で完成度が高すぎて気になりません。
何を参考にしたにしろ、何の影響を受けたにしろ、
一つのオリジナル作品として、しっかり確立しています。
物語が進むにつれ明らかになる真実は、人間臭いのにどこか現実味がない。
本当に夢の中のような表現が圧巻。
謎解きも豊富で楽しく、それぞれの映像演出も素晴らしい。
ちりばめられた伏線や、童話に秘められた暗喩も良い~
物語の中でも、鉢植えを落として割ってしまうところとか、すごく象徴的。
最後に「気づかされて」画面が半分変化する演出も最高でした。
絵や物語や、演出といった、根本的な部分は一人で作ってらっしゃるようで…
ずいぶん才能のある方なのですね~
もともとゲーム製作者さんで、知名度のある方は、
絵も描いて物語も作れてスクリプトも組めて音楽も作曲しちゃう!みたいな、
多芸多才な方多いんですが…いや、この人すごいわ。
ただ、ちょっと惜しいのは…日本語訳ですねえ。
意味は通じるんだけど、日本語としてはちょっと…な訳がありますね。
外国の人が訳してくれたと考えれば、かなり良いレベルだろうとは思いますが。
もともとが複雑な物語ですから…微妙なニュアンスや感情を伝えるには、
もうちょっと足りない…って感じでしょうか。
特に、登場人物のセリフ…特にマルガレーテやシベルの台詞や日記は、
男言葉のような感じで書かれていることが多く、
お兄さんとの言いあいのシーンなんかは、誰のセリフなのかわかりにくい。
メフィストは最初から見事なオネエ言葉だというのに、
どうしていいとこのお嬢のはずのマルガレーテが、こんなに乱雑な言葉遣いを…
作中、何度も出てくる「問題はどこにあるのだろう」という部分とか。
日本人ならおそらく「何がいけなかったのだろう」とか「どこで間違ったのだろう」
と訳するんじゃないかなあ。
それでも、大筋の物語は、多分プレイしていればわかる、と思います。
正直、2周やっても、曖昧な部分は残りましたが
想像で補う部分がある、というのも優良ホラーの条件でもあることだし?
クリアするには多少の「ゲーム慣れ」が必要かも。
でもでも、ハイ・ボリュームでしかも面白いので、まだの方はぜひどうぞ~
Ibとか好きだった人ならたぶん、好きな雰囲気だと思うな。
しかし、先生の研究がなんだったのかは、私の中では謎のままです。
ゲーテの原作通りならホムンクルス作ってたってことになるんだろうけどなあ…
なんか臓器売買とか人身売買っぽい伏線が…?
ホムンクルスなら、シベルが我を失ってオノを振り上げた理由が謎だし、
臓器売買なら、三つ子は何者って気がする…名簿のミュラー兄弟あたり?
制作者:IRO Dang様(LabORat Studio)
最近、いろいろ賞を取ったりしましたし、
フリゲプレイヤーさんには有名なタイトルなのではないでしょーか。
けっこう前にDLサイトにはアップされていたんですが、プレイしてませんで…
なぜなら、圧縮形式がrarファイルだったから。
うちのデフォの解凍ソフトだと対応してなかったんだ。
それに海外製だったし。インストールしないといけないタイプだったし。
今回、やっと解凍ソフトを新しくしまして。プレイしましたよー。
基本はゲーテの「ファウスト」がベース。
とはいえ、この物語の中では最初にファウスト博士は死んじゃってますし、
細々とした部分はかなり設定違ってますので、
あくまで「ファウスト」は本当の下地として使われているにとどまる感じ。
で、主人公は「イリザベス」と呼ばれる、ファウスト博士の娘さん。
画像を見ていただければわかるとおり、海外の絵本や童話アニメを思わせる、
すごく可愛らしくも美しく、しかもどこか陰鬱な…美少女です~
彼女を異世界に誘うのは怪しい悪魔、メフィストフェレス。
「異世界の屋敷」「少女」「音楽」「童話」「鏡」「手記探し」など、
一つ一つのモチーフは、よく使われるものではありますが、
いろんな意味で完成度が高すぎて気になりません。
何を参考にしたにしろ、何の影響を受けたにしろ、
一つのオリジナル作品として、しっかり確立しています。
物語が進むにつれ明らかになる真実は、人間臭いのにどこか現実味がない。
本当に夢の中のような表現が圧巻。
謎解きも豊富で楽しく、それぞれの映像演出も素晴らしい。
ちりばめられた伏線や、童話に秘められた暗喩も良い~
物語の中でも、鉢植えを落として割ってしまうところとか、すごく象徴的。
最後に「気づかされて」画面が半分変化する演出も最高でした。
絵や物語や、演出といった、根本的な部分は一人で作ってらっしゃるようで…
ずいぶん才能のある方なのですね~
もともとゲーム製作者さんで、知名度のある方は、
絵も描いて物語も作れてスクリプトも組めて音楽も作曲しちゃう!みたいな、
多芸多才な方多いんですが…いや、この人すごいわ。
ただ、ちょっと惜しいのは…日本語訳ですねえ。
意味は通じるんだけど、日本語としてはちょっと…な訳がありますね。
外国の人が訳してくれたと考えれば、かなり良いレベルだろうとは思いますが。
もともとが複雑な物語ですから…微妙なニュアンスや感情を伝えるには、
もうちょっと足りない…って感じでしょうか。
特に、登場人物のセリフ…特にマルガレーテやシベルの台詞や日記は、
男言葉のような感じで書かれていることが多く、
お兄さんとの言いあいのシーンなんかは、誰のセリフなのかわかりにくい。
メフィストは最初から見事なオネエ言葉だというのに、
どうしていいとこのお嬢のはずのマルガレーテが、こんなに乱雑な言葉遣いを…
作中、何度も出てくる「問題はどこにあるのだろう」という部分とか。
日本人ならおそらく「何がいけなかったのだろう」とか「どこで間違ったのだろう」
と訳するんじゃないかなあ。
それでも、大筋の物語は、多分プレイしていればわかる、と思います。
正直、2周やっても、曖昧な部分は残りましたが
想像で補う部分がある、というのも優良ホラーの条件でもあることだし?
クリアするには多少の「ゲーム慣れ」が必要かも。
でもでも、ハイ・ボリュームでしかも面白いので、まだの方はぜひどうぞ~
Ibとか好きだった人ならたぶん、好きな雰囲気だと思うな。
しかし、先生の研究がなんだったのかは、私の中では謎のままです。
ゲーテの原作通りならホムンクルス作ってたってことになるんだろうけどなあ…
なんか臓器売買とか人身売買っぽい伏線が…?
ホムンクルスなら、シベルが我を失ってオノを振り上げた理由が謎だし、
臓器売買なら、三つ子は何者って気がする…名簿のミュラー兄弟あたり?