鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

サイレン

2006-12-01 16:06:31 | 映画(邦画)

「サイレン」 2006年
監督:堤 幸彦
出演:市川由衣、森本レオ、田中直樹、西山潤、ほか
公式サイト
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一時期激しくCMしてたんで、ちょっと期待してたんだけど…あの恐怖ゲームも、映画だとこんなもんか、って感じかな。
とりあえず、ゾンビさん達がショボすぎて…んー。

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過去に、全島民がある日突然姿を消すという不思議な事件が起きた夜美島。
それから29年が経ち、今は新しい住民が住み復興したその島に、フリーライターの天本一家が越してくることとなった。
娘の由貴は、閉鎖的な島民と、島にまつわる迷信とを気味悪く思いつつも、病気がちな弟の世話をして日々を過ごしていく。
『サイレンが鳴ったら、外に出てはならない』
その言葉は、一体何を意味するのか。
夜に島民が恐れる鉄塔に調査に出かけ怪我をして以来、
人が変わってゆく父親。いなくなった飼い犬。
そして、由貴の耳には、闇に響くサイレンの音が…
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堤監督の撮る画面は、ホラー向けだと以前から思っていたんだけれども。実際やってみると、あの色彩のビビッドで濃密な感じがクドいかも。
しかも今回は音に拘ったとのことで、映画全篇通してなにしろウルサイ。
これを映画館で見たひとは、終わったあとも耳ワンワンしてたんじゃなかろーか(汗)
これから借りようって人は、間違っても、夜中に普通の音量で観たりしないように。近所から苦情が山ほど来るぞ。

個人的には、これよりも「輪廻」のほうが好みかなー。
というか、考えてみればもともと、私はケイゾクもトリックも溺れる魚もたいして好きじゃなかった。トリックはともかく、ケイゾクでの彼のギャグはどうも笑えない…。堤監督が好きな人なら、これも面白いのかもしれないけど~。
せっかく舞台が離島なんだから、もう少し密室っぽい追い詰められ感あってもいいカモ。

意味ありげーに出てくる赤い服の少女の謎が最後まで解けない、と思ったら、どうやらゲームの「SIREN2」とのコラボなんだそうで。
ゲーム版では、この少女の謎が解けるらしいですよ…そういう使い方もちょっと好きじゃないなぁ。広告宣伝扱いしないで、作品単体で普通に勝負できる映画にして欲しいものです。
あと、あのオチは……
ラストを知ってから見なおしても、いろいろ腑に落ちないのですが…
あのノートの断片を手に入れた家にいた男も妄想?
あの家を壊して侵入してきた人たちも妄想? 
どこからどこまで?伏線わかんないっすよ?!(汗)

見る価値があるのは、森本レオの狂いっぷりくらいかな~。
まさかの配役で、なかなか良かったですよ。
あと、嶋田久作演じるお巡りさんの
『射殺…します…』は素敵でしたね。さすがは加藤様(違)

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