鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

「死に花」

2007-07-29 03:14:51 | 映画(邦画)
「死に花」
監督:犬童一心
原作:太田蘭三
出演:山崎努、宇津井健、青島幸男、谷啓、藤岡琢也 ほか
公式ページ 
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超パワフルな年寄りの話。
ていうか、やっぱり世の中、金がないとな!
と見た後思ってしまった私は業が深いか?(笑)

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超豪華な設備を持つ、東京郊外の老人ホーム。
そこで悠々自適の生活を送る老人たちは、生い立ちも、やっていた仕事もそれぞれ。
映画プロデューサー、銀行の支店長、土木建設会社の社長、自称・アルジェリア外人部隊…

その中の一人である、計画を練るのが好きな源さんこと、源田金蔵が、ある日突然亡くなった。
自分の死を意識しての行動だったのか、生前から自分の葬式をプロモートし、
棺や骨壷まで特注した念の入れように、親しかった仲間たちは感心しきり。

そして、彼が遺した「死に花」というノートには、地下に穴を掘って通路を作り、
銀行から金を盗み出そう!という、衝撃的な計画が書かれていた。
その銀行は、もと銀行の支店長だった仲間が、責任を押し付けられてリストラされたという過去を持つ
因縁の銀行であり、その復讐を兼ねた計画に、5人の老人たちはやる気まんまんで立ち上がる。

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一体ここ、いくらなんだろう…と考えてしまうほど、老人ホームが超リッチ!
個室は広いし、設備も綺麗だし、プールやトレーニングルームも完備! すげ!
多分、ここにいる老人たちはみんな、モトはお金にそう不自由しない人種であったんだろね。
そうでなきゃ、退屈が怖いなんて言ってられないだろうし。

とりあえず、老人たちが主人公だってことで「喰わず嫌い」で見られない人もいるかもしれない。
でもねー、けっこう、面白かったですよ! 
同じく山崎努主演の「刑務所の中」もそうですが、自分の知らない世界を垣間見られる物語(笑)
笑える中にも、ほろっとさせる伏線も、ちゃんとウラに張ってあったりして。

景気の問題や、年金問題もいろいろ大変な中、簡単に「老いる」ことも難しくなってきた昨今。
私や、息子の世代には、いったいどんな「老い」のカタチがあるのでしょーか。

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