鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

シニタガリオウエンカ

2016-04-11 23:49:30 | フリーゲーム(ホラー)
「シニタガリオウエンカ」 ホラーADV
制作者:風原とみ子様(Z番地



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たしか、トゥルーとノーマルだけクリアして、放置してたんだねえ。
エンドは多そうだったけど、周回が面倒だったからかな?
というわけで、改めて、最新版をDLしなおして再プレイ。

ゲームそのものは、何回かバージョンアップがあったみたいで、
ヒントがものすごく親切になってプレイしやすくなってましたー。
しかし…初回もひっかかった謎解きは、今回も必ずひっかかる罠。
解いた!って記憶はあるのに、途中経過はまるっきり覚えていやしねえー
そしてエクセプションエンドが失敗するー。

あの人がチャプター3の最後に豹変すると失敗?…それともこれはイベント?
ももこのチャプターにあの人を連れてネジ込むのは難しそうだし…
失敗したのかそうでないかすら、判断つかないとはキビシイのぅ…


えーと。シナリオの基本テーマは、才能?
才能のある人と無い人、それぞれの痛み…みたいな。

樹がねえ…本当に、イヤな奴なんですよね!!w
しかも顔はいいのに、表情付けが最悪で、あの胡散臭い笑顔ときたら。

トゥルーエンディングを見れば、それ自体が伏線だったとわかるんだけど、
なにしろ誰に対しても、ガツガツ弱いところ攻撃しまくるんで、
初回は、こいつと一緒に行動すんの?ほんとに?みたいな気分になりました。
コレとまともに付き合えるアキラは本当にお人良しです。

チャプター1・乃亜
全キャラ中、飛びぬけて痛々しい…
なんであんな、見た目も態度も不快なキャラにしたんでしょうね。
悪い子じゃないのは解ってるけど、イラっとくる感といいますか…
関わると自分の嫌なとこが出てくるので距離を置きたくなる典型?

乃亜の葛藤は…わからなくもない、かも。
美術系の学校に来よう、というくらいだから、多分、
田舎では、周囲から絵上手いとか言われて、それなりの自信もあったんでしょう。
それが、入学してみたら井の中の蛙状態で、頑張っても認められない。
自分ではここが一番いいと思ってた部分すら貶されて、
自分の美的感覚すら信じられなくなって、どこを目指せばいいのかわからず、
行動は空回りするばかり。
疲れ切って、最終的に、間違っているのは自分ではなく周囲のほうだと…

自分の「作品」は…製作者にとって自分そのものだったりしますから。
それを認めて貰えないのは、精神的にキツいでしょうね。

けれど、それと同時に…「美術学校」という場所で、
将来それで食べていくことをを現実として考えれば、
教師の意見や周囲の見る目が、シビアにならざるをえないのも、わかるし。
仕事としてやっていくなら、人に求められるものを作るしかない。
自分のやりたいようにやりたいだけなら、学校に通う意味ないですから。

あ~…難しいですね。
私は、多分、好きなことを仕事にしたらダメになるタイプなので、
絶対にこれでやっていきたい!認められたい!って気持ちはよくわからないな…


チャプター2・健
会社でうまくいかないってのもまたキツイ…
学校はなんだかんだと、3年4年でケリがつく話だけど、
サラリーマンだと何十年単位で、下手したら死ぬまででしょう。
転職は日本じゃリスクの高い行為だし、
特に男の人はプライドがある分、自分の格付けには敏感。
逃げ場のないうえ、終わりの見えない状況か…
かなりストレスだろうなあ…

で、そんなサラリーマンの悲哀はともかくとして。

正直、健くんの「才能」に関する話は、取ってつけた感があって、
しっくりきませんでしたね…思考がちょっと跳んでる、というか。
最後に彼がキレた時、あれ?何にキレた?って思った人多いんじゃないかな?

「平凡でありたい」→「でもなれない」→「才能のあるやつらがいるから」
…ってちょっと待て! 正直、説明されてもよくわからなかった…

彼の扱いは確かに「平凡以下」でしたが…才能どうこうってより、
多分…アレでしょ。なかなか実績出せないでいるうちに、
上司がぞんざいに扱うようになって。
そうなると周囲も、こいつは軽く扱っていいんだ、と思い込みだすイジメスパイラル。
そんな立場になったら、たとえ何かの才能があったって、
生かすことは難しいと思います。

チャプター最後に入る、「現実での彼らの噂話」。
乃亜ちゃんのは救いがありましたが、健くんは…救われないですねえ…
周囲になんとなく合わせて、健くんを軽んじていただろう同僚たち。
空気読むって、日本人の誇る「才能」だとは思うんだけどさ。
あえて読んじゃいけない空気もあると思うんだよなぁ。


彼に関しては、さすがに気の毒だったのか、エンド追加されてるんですが…
オヤジとバトったあとキレてから、行方不明になってばっかり…;
えー?分岐するような行動、チャプター3にあったかな?
逃走の時に正規以外の別ルートに行けってことかな…
うーん…「例外」「例外」…?


チャプター3・正
正さんは、わかりやすく駄目人間。
夢を信じて、最後まで追いかけぬいた、っていうだけなら美談だったのに。
最後のアレが…

既存の遺跡を調べたんじゃ、出遅れてる自分は一番にはなれないから、
現実味のない文明の話をあえて選んだ…って…
なぜそっちに行く……ア、アホですか…orz

乃亜ちゃんもそうだったけど、妄想に無理やり現実を添わせようとする…ってのは、
もはや心の病気の域でしょう。そうだ病院へ行こう!

まあ…シュリーマンみたいな、狂人扱いされても貫き通して最後に成功した人も、
いないわけじゃないけど…時代が違うからねえ…
謎の古代文明より、UFO見つける方がまだ可能性ありそうな…


チャプター4・ももこ・さくらこ
…「豆腐の角に頭ぶつけて死ね!」は衝撃でした。
後で見つかる曲との落差ひどすぎww

本来歌いたかった系統が、後で見つかる曲だとすると、
アイドル「ももこ」はほんとに本来の姿とは違ってたのね~

このチャプターの登場人物は二人。一人は巻き込まれてきた形ですが、
いままでの3つのチャプターより、二人とも、ずっとマトモな気がします。
他の登場人物みたいに、最後でキレなかったしー。

アイドルかあ…チャプター1もそうだけど、芸能芸術関係は、
努力すれば必ず成果が出る、って世界じゃないよね。
むしろ、一番大きいのは運要素じゃない?
たまたま、今自分の向いてる方向が、世の中に求められるのと同じだった、
みたいな、タイミングってきっと重要。

もっとも、そうして「成功」することが本人の幸せに繋がるかは…?
ももこちゃんのケースが示している、よね。

アナザーエンドは、思ったよりあっさりめでした。
…うーん。もっとハッピーな結果になるのかと思ったんだけど。
さすがにそこまでやったら、ご都合主義になるのかな…

チャプター5以降

ゲームはこの先も続きますが、ここからは…下手に語るとネタバレになるので…

とりあえず、ノーマルエンドだけ見ても、話がよくわからないかもしれません。
これはトゥルーを見て初めて、いろいろ種明かしされるゲームですので、
ぜひとも、トゥルーを見るまでは、頑張って欲しいと思いますです。

さて、私はエクセプションエンドの探索に戻ります…;
と、とりあえず逃走ルートを色々変えてみる…か…?


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