鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

夕暮れ叙事詩

2017-08-07 20:58:47 | フリーゲーム(ホラー)
夕暮れ叙事詩
探索ホラーADV・ちょっと逃げ・雨宿バス停留所続編
制作者:かおる様(月の側面

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鬼畜難易度に定評のある「雨宿バス停留所」や、リアルの時間がゲーム内に反映される「黒ノブラン」の作者様の新作ですー。
今回は、雨宿で出てきたキャラが脇役として再登場!
あれから数年後の可愛い千歳ちゃんの姿が見られますので、雨宿をプレイした方は特に必見です。
…大丈夫!今回はあれほど難しくないからね!^^


秋乃は小説を読むのが好きな中学生。特に最近のお気に入りは「戸隠桂馬」の作品だった。
そんな秋乃のもとにある日かかってきた、一本の不思議な電話。
言われた通りに裏山に行ってみると、そこには真っ白い髪と肌をした少女の死体が埋められており、
そばにあった携帯には、間違いなく、秋乃の携帯に発信した履歴が遺されていた。

見知らぬ少女の死体を前に、何が起きているかわからず、混乱する秋乃。
そこに追い打ちをかけるように、少女の携帯に謎の男からの着信が…
半ば脅されるようにして、秋乃は少女の死体を、遠く離れた見知らぬ館まで運ばされることになる。
少女は何者なのか、男との関係はなんなのか。なぜ見知らぬ秋乃に電話をかけてきたのか。
現実と幻の狭間の世界を、死んだ少女に招かれるままに秋乃は彷徨ってゆく。


シナリオの導入部が、印象的ですね~
謎の電話に導かれて出会った少女は、その時すでに「死体」。
そこから、何者かもわからない…もしかしたら少女を殺した相手かもしれない男に脅されて、死体連れでバスに乗り、遠くの街に移動する…
状況の異常性もさることながら、先がどうなるのか全く見えなくて、引き込まれるシナリオでした。
帳(とばり)ちゃんの、最初に表示される一枚絵も美しくて良かった!

いつも、可愛い女のコ同士が戯れあう、キマシっぽいゲームを作られてる印象の作者様ですが、今回はなんと主人公が男の子!という意外なチョイス。
とはいえ、かなり中性的な外見と名前なので、ある意味雰囲気だけは相変わらずともいえるんですけど。
今回は他にも、いい感じに大人な男性キャラも登場して、今までのゲームとはちょっと違う感じに仕上がっています。
もちろん、作者様の「売り」である美少女キャラももちろん健在。
今回のヒロイン帳ちゃんをはじめ、雨宿ヒロインの千歳ちゃん、その友人で男勝りな朱莉ちゃんと、それぞれタイプの違った可愛さの女の子が登場しますよー。

朱莉ちゃん…最初、雨宿で頑張ってくれた赤毛のお姉さんかと思いましたが、こちらは妹のほうでした!
雨宿をプレイしたときの記憶がイマイチ定かでないのですが、苛めっ子ってこの子でしたっけ…
前作を経て、時間が経ち、千歳ちゃんとはすっかり仲良しになった様子です。
強気な女の子が可愛い女の子を守る…という展開は、雨宿とやや被りますが、お姉ちゃんほどには強くない朱莉ちゃんが時折見せる、か弱い一面が新鮮ですね。

メインキャラのほかに、心に残るのは「包帯男」さん。
正体がわかると、なにかちょっとジーンときます。めっちゃいい人だ!
桂馬さんは最後、事情が事情だけに、ちょいとヤバい罪に問われそうですが…
うーん、これ情状酌量になんてなるかなぁ?無理じゃないかな?


気になるアクション難易度は甘目です。
雨宿をプレイした方なら「アレッ?」と思うくらい簡単に感じるレベル。
ちなみに神社からの脱出は、部屋の奥の窓から逃げる、です。
踏み台を窓の前まで動かしてからでないと調べても反応しないので注意~

山道、民家、神社、学校、病院…と、次々変わるマップもみどころ。
プレイしやすいゲームでした!
このゲームをプレイして、千歳ちゃんと朱莉ちゃんの話が気になった方は「雨宿バス停留所」もあわせてどうぞ!
ただ、そちらは…(少なくとも以前私がプレイしたバージョンでは)アクション面がかなり鬼畜でしたので、そのへん覚悟のうえでお願いします。





…結局最初に追いかけまわされた長身オバケは誰だったのだろう…
雨宿の例に倣えば、あの子ってことになるんだろうけど。
しかしそれなら、朱莉はともかく、秋乃は殺さないのでは…。

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