神戸は三ノ宮のJR高架下にあるおそば屋さん「長野屋」にて、カレーそば、750円。
高架下の賑やかなショッピングセンターを抜け、階段を上ると、ややひっそりとして古ぼけた商店街の廊下。そんな中にあって、お店の扉を空けると、趣のある店内はなかなかに賑わっている。
人気メニューだというカレーそばを注文、ほどなくして、溢れんばかりに丼を満たしているカレーそばが運ばれてきた。
それでは頂こうと箸をつけたところで、ちょっとびっくりしてしまう。このカレーそば、カレーつゆが餡になっているのだ。そのとろみはかなり強く、ゲル状になったカレーそばは箸ですくえるほど。さらに、円を描くように廻しがけしてある黒い液体は、なんとウスターソースなのだ。
長ねぎ、豚肉なども一緒に入っているカレーつゆ餡は、だしと醤油の風味が強く、さらにソースの甘味が包み込む。後味にほのかにカレーの風味を残す。
そばは真っ白な細いそばで、丼の底のほうからすくい出すのは一苦労。このカレーそば、いただく前によくかき混ぜるのがポイントなのだそうだ。知っていれば、幾らか食べ易かっただろうか(笑)。
餡になったカレーは、食べ終わる頃になってもまだアツアツで、辛さではなく熱さで汗をかきながらも、無心にそばを手繰ることになるだろう。
カレーというよりは、カレーとそばを使ったオリジナルのメニューだと思ったほうがいいかもしれない。評価に迷うところだが、他に類を見ない珍しいメニューなので、好奇心を抑えられないなら、ぜひ自身の舌で確かめてみるべし。
信そば「長野屋」(三宮、旧居留地・大丸前)
兵庫県神戸市中央区北長狭通1-32-15 078-331-7356
月~木:11:25~18:30
金曜日:11:25~16:00
土曜日:11:25~売り切れまで
定休日:日曜日
http://www.jin.ne.jp/kobe/naganoya/ ★★☆