Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

音楽を寄せていく

2006-02-27 17:20:45 | 音楽療法
タイトルは、昨日出席した<昭和音楽大学・音楽療法公開講座>での講師のひとこと。私たち現場で働く音楽療法士は、音楽を媒介とし常に音楽と関わりながらセッションをすすめている。頭で考えても追いつかない、音楽も気持ちも即興で対応することが多々あり、音楽をどのように使うか、そのさじ加減が大事な要素となることは毎回感じている。この音楽を寄せていく=音楽の寄せ方 という表現に、音楽療法とはこの表現がピッタリだと妙に納得してしまった。

この講座の講師は久保田牧子先生、土野研治先生、羽石英理先生、加藤博之先生、「音楽療法における対象者とセラピストの向き合い方を考える」というテーマで行われた。この講師陣なら絶対はずれはない(失礼な言い方で申し訳ないが最近はウーンと思う講師も多いので)と期待し、同僚の利恵さんと出かけた。期待通り!! 私はフィードバックとスキルアップのよい機会となり、今日の仕事がワクワクしてきている。

療法士の前についている音楽、だから音楽療法士なのだということ。そして何より現場の経験の積み重ねとまた謙虚さが「鮮度のいい仕事」(以前に聞いた岡崎香奈先生の発言)につながることも確信した。介護スタッフが「音楽療法の先生は誰にでも受け入れられ好かれる存在」と評価してくれたことがあるが、対象者との向き合い方はとても一言では語れない大きな課題でもある。音楽療法士は対象者に育てられることもある。私たちも勉強と努力の日々である。


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