Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

音楽療法コンサート

2006-01-30 18:33:27 | 音楽療法
K市の特別養護老人ホームで音楽のお手伝いをした。今回は1月のお誕生会のイベントとして、声楽デュオ・コンサート。私が音楽療法士であることから、音楽療法コンサートとして依頼された。「平均要介護度4.3、80人の入所者ほとんどが無反応」と聞いていた相棒の美和さんはかなりの心配顔。「まかせて! 半分は歌わせてみせる」と強気ででかけていった。
プログラムは、季節の歌<冬景色><ペチカ><冬の夜><雪の降る街を>のほか<七つの子><アニーローリー>、昔の流行歌<東京行進曲>も加えた。
無反応なんてとんでもない! もちろん無反応の方もいたが、多くの皆さんは楽しそうに聴いている。「ご一緒に歌いましょう」と声をかけるまでもなく、歌にあわせて身体を動かしたり、手拍子が入ったり、一緒に口ずさむ人、歌い終わると思い出を語る人、そして涙ぐむ人など、反応は様々である。
最後の<故郷>は大合唱、「私の故郷は栃木」「私は江ノ島」と声がとびかった。スタッフが「皆さんが歌っていた」とその集中力に驚いていたが、音楽のもつ不思議な力である(決して私の力ではなく、音楽には人をひきつける魅力がある)。本当に入所者さんたちはいいお顔をしていた。

介護度は自立に近い要支援~要介護5まであり、4.3といえばかなり重い方が多いことになる。一緒に歌った美和さんは「私も音楽療法を勉強しようかな」と言っている。

(写真はY市・高齢者施設の音楽体操)




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