Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

ことばに感じる女たち

2008-01-19 20:43:26 | お勧めの・・・
今日のタイトルは書名。書棚を通りがかり、書名に魅かれて内容も見ずに衝動買いした本。水曜日に買い、夜中にズンズンはまってかなりのスピードで読み、翌日もう一度読み直したくらいだった。ただ本のオビに<なぜ、考えるより先に「好き」になるのか。なぜ女性は、男女の関係で満たされないのか>と内容紹介があったのには気づかなかった。「女は言葉でイク」-まさか男と女を紐解く本だったの?

著者は、長く人工知能の開発に携わった女性研究者。脳科学から言葉の音まで、わかりやすく分析しながら書いている。女性脳は感性領域が言語領域に直結しているので、言語脳が活性化しやすく、《現実=言葉》だそう。そして考え方は常に《私》、私が世界の中心にいるらしい。悲しみも喜びも言葉で確認し、それをさらに拡張しているのは女の特性。それはよくわかる。男の方がロマンチストとはよく言われるけれど、私自身も含めて周りを考えると、女は夢(ロマン)を追いつつやはり現実的で具体的なんだと思う。 ウーンたしかに、そうなるほど・・・と読み進む。音楽脳で直感的に感性で生きている私はあてはまることが多い。

紹介文にあった<男と女がうまくいく>のには、まず《ことば》らしい。でも男女関係に限らず、《脳と言葉》をキーワードにすれば、人とのコミュニケーションも確実に拡大すると納得した本だった。言葉やそのもつ音・リズムにことのほか関心がある私は、とにかく面白かった。そして女性の視点というのが、この本のポイントかもしれない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿