Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

カンテレで「さくら」

2007-02-25 13:59:00 | カンテレ
春爛漫。梅も盛りを過ぎ、いよいよ桜。2月のカンテレクラスは「さくら」がテーマ。例年「さくら」は3月の曲だが、今年は今弾かないと次回は終わっているかもしれないので、時期を早めた。

10年前、5弦カンテレ用に日本古謡「さくら」を編曲。昨年さらにヴァージョンアップし、「さくらⅡ」を完成。これはたっぷり演奏して5分かかる大作。今年はもう一度このアレンジからはじめたが、昨日のクラス中にアイディアが浮かび、その場でさらに新しいテクニックを加味して「さくらⅢ」。

美しい「さくら」メロディーは、シンプルな5弦カンテレによくあう。音が足りなくても、和音と残響で表現できるのが魅力。それはまるで桜の淡いピンク色のよう。フィンランドでは、私が音楽家と言うとどこでも必ず「さくら」のリクエストがある。まず歌い、そしてカンテレで弾き、最後は即興でアレンジしながら弾き歌い。ゆったりしっとりした曲は、独特の音階で人の心に入り込む。1本の桜しか見たことのない人でも、桜並木を想像するらしい。



愛国心があるとも思えないが(普通に、私は日本人と思っている程度)、なぜか<美しい国・日本>を意識してしまう桜の季節と、「さくら」メロディー。

写真は、昨年の<春のうら~らの隅田川>。
今年のお花見はかなり早まりそう。