元大学生は検察官から、中村巡査が殺害された現場で「巡査を殴っているデモ隊の中に大坂被告はいたか」と問われると「いませんでした」と証言しました。

元大学生は事件の翌年に逮捕・起訴され有罪判決が確定していて、当時、取り調べに対し「大坂さんが機動隊員を鉄パイプで殴っているのを見た」などと供述した調書にサインしています。

きょうの法廷では「当時の供述調書は検察官による作文だ」「連日の取り調べで『お前だけがしゃべっていない』などと脅迫され、自分も殺人罪で起訴されるのではないかという不安からウソの供述調書にサインするしかなかった」などと述べました。

(編集部より)
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