ついこの前まで蝉が鳴いていたのに、ふと気が付くと秋がやってきていました。秋が来るとフィジカルトレーニングだけでなく、実践のオフトレがやりたくなります。
そんなわけで、原村の八ヶ岳自然文化園へグランジャー練習に行ってきました。木々が綺麗に紅葉しておりますが、運動するには快適な気温で、実践型オフトレにうってつけの気候でした。
さてこの日はまず基本ポジションの確認。グランジャーも久しぶりに滑るのでものすごいビビリ後傾から始まります(苦笑)。まずはゆるい斜度で滑ってポジションを前方の正しい位置に移動させる練習を繰り返しました。
ポジショニングが直ったら、昨シーズンから取り組んでいる切り替えの練習に取りかかりました。今シーズンは練習における意識を次のような考え方に変えることにしました。それは、
「スキー技術で重要なのは、フォーム(型)ではなく、モーション(運動)である」
という考え方です。これまで僕は、ある一瞬の静的なフォームを取れるようにひたすら練習することをこれまで繰り返してきました。「スキーは道具を使うスポーツである」という事実に気付くと、「どう運動すれば板の性能を最大限に引き出すことができるか」というように、動的な身体の使い方(モーション)もより重要だと意識が変わりました。グランジャーのようなしっかり動かし続けないと曲がってくれない道具を使ったために、なおさらこのことの重要性を再認識しました。
具体的には、切り替えにおけるモーションがスキーにおいては一番大事であると考えます。ポイントは下記のとおりです。
・ 切り替えは山脚のアウトサイドエッジからインサイドエッジへ荷重を切り替えながら行う。切り替え後に谷側へ軸を倒してはいけない。山脚(外脚)への荷重を抜かないまま、フォールラインに絡んでいくことが大事。
・ 切り替え後に軸を谷側に傾けないことは本当に大事である。傾けた瞬間に外脚から圧が抜け、せっかく作った雪面グリップが失われてしまう。結果として、ターン後半の山回りで外スキーに強い圧をかけざるを得なくなる。(従って自然で楽なスキーやHYBRID SKIINGは×)
・ ターン全般において外スキーが後ろ、内スキーが前の前後差がついているのが正しいポジション。前後差は切り替え時に入れ替わる。体軸は常に外スキーと内スキーの中点にあるような両スキー荷重が理想。それより谷(山、前、後)はいわゆる内倒(外傾、前傾、後傾)ポジションで×。
上記のポイントを、一連のモーションとして連続させ、動き続けながらターンを行います。正しいポジションで動き続けることで板に圧が常にかかり続け、ターン中つねに雪面コンタクトが取れた状態を維持することができます。すなわち「常に雪面に張り付くように滑る」ということが可能になると思います。
以上で本日のまとめを終わります。
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