夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

俺の恵方巻き  平成30年版

2018年02月05日 | 俺の女房は- - -

 俺は、今年も恵方巻きを作ることにした。

それで、インタネットでいろいろなレシピを調べて、俺なりの作り方を考えた。

 まず、スーパーへ行って恵方巻きの具材をそろえた。 

大好きなイカ、それにマグロ、サーモン、エビ、カニカマ、だし巻き卵、桜でんぶなど7種類だ。

 ご飯を炊き、そば用のこね鉢に移して、寿司酢と合わせながら、うちわであおいだ。 

うちわであおぐには、俺流のスタイルにこだわる。 

うちわは右手ではなく、左手であおぐのだ。 

左うちわは気分が最高。   

 巻き簾に海苔を置き、酢飯を広げる。 

それから、7つの具材を並べていく。

巻き簾を一気に巻いて形を整える。  

巻き簾を広げてみたら、力を入れすぎたのか海苔から具材が押し出された。  
  
  

 

2本目は少し力を抜いて巻いた。 これでも、少しはみ出ている。

  
  

 二つに切ってみた。 まあまあの出来だ。 

俺が初めて恵方巻きを作ったのは一昨年である。 

そのときは巻き方がゆるかったので、食べようとしたらマグロとサーモンが抜け落ちてしまった。 

今度はしっかりと巻いているから、具が抜け落ちる心配はない。
  
  

  さて、食べてみよう。今年の恵方は南南東という。 

俺は女房と一緒に食べようとした。 

俺は『ギックリ腰になりませんように』と、祈りながら、恵方巻きにかぶりついた。 

 !! ?????  噛み切れないものがある。 

それは鉛筆より少し太めの細長いイカだ。 

歯で噛んだまま口にペロンとぶら下がった。

恵方巻きに穴が開いた。 

 穴をのぞいたら、女房の目が見えた。 

恵方巻きの穴を通して目と目があった。 

なんとロマンチックなことよ。 胸がときめく。 

 恵方巻きがずれた。 

すると、穴いっぱいに、女房の鼻が見えた。

途端にロマンチックな気持ちは、露と消えた。

2018-02-03