今日の男の料理教室は韓国料理だ。
チヂミとチェユッポックンというものを作るのだ。
まずはチヂミを作る。 これは韓国料理店で食べたことがある。
強力粉に卵と水を入れてこねる。
こねるときは弾力がついて、意外にも力がいる作業だ。
これに、ニラ、タマネギ、ニンジン、ネギなどの野菜を入れてこね合わせ、フライパンで炒めるのだ。
先生はフライパンを片手であやつり、中身をひっくり返すが、我々にはまねできるわけがない。
だから、フライがえしで、表裏をかえしながら焼いた。
こんがりと、きつね色に焼いたら、包丁で切る。
切るときは包丁をひかずに、押すようにして切る。
俺は先生の手元をよく見て覚えようとした。
俺の班の料理はよくできた。
次はチェユッポックンだ。 言いにくい名前の料理だ。
豚肉と野菜にコチジャンを混ぜて炒める。
コチジャンというものは、俺には聞いたことのない調味料だ。
俺の頭には二つのレシピは入らないから、簡単そうなチヂミだけをメモして覚えようとした。
*チェユッポックン*
家に帰った。 俺はチヂミの復習をした。
野菜は、ニラ、ネギ、ニンジン、タマネギなど、教わったとおりの野菜を入れようとして、まな板で材料を切った。
ニラは、俺の好物だが、女房は嫌いなものだ。
俺は自分の趣味に合わせて、ニラを多めに切った。
すると、タマネギを入れるすきがなくなったから、タマネギは入れないことにした。
俺はフライパンで炒めた。
料理教室で作ったときよりも、量が多くて厚くできた。
食べやすく切って、女房と二人で食べた。
俺はとても美味しいと思うが、ニラ嫌いの女房に味をたずねたら、
美味しいと言う。
女房の返答を俺は素直に聞くことにした。
ニラ嫌いの女房はチヂミにすると食べられるのかなあ。
それでは、この次も、チヂミを作るときは、ニラをたくさん入れることにしよう。