お昼の少し前に、女房に電話が掛かってきた。
女房は嬉しそうに話している。
受話器を置いた。
そして、俺に向かって言った。
「これから、友達とランチして来る」と。
すると、俺はどうなるのだ。
突然言われたのでは、俺のお昼はどうなるのか。
女房の友達は俺の存在を考えていない。
女房も俺のお昼の事は全く気にしていないのだ。
何と非常識のことではないか。
やむを得ん。 一人でお昼をしよう。
コンビニの弁当よりも、もっと高級なものを食べよう。
俺はクルマで出かけた。
俺は焼肉と韓国料理の店に入った。
少人数の席がふさがっている。
空いているのは、8人用の席だ。
ここに俺は一人で座った。
目の前には壁画がある。
韓国の昔の生活を描いた絵だ。
俺はロースとカルビ焼きのランチセットを頼んだ。
1200円也。コンビニ弁当の3倍の値段だ。
女房は豪華なランチだろうから、このくらい高い食事でないと、俺は気が済まない。
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