夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

俺が生かされているわけ

2016年10月30日 | 俺の女房は- - -

         

     俺が生かされているわけ

 

 バスツアーに女房と参加した

高齢者が多いツアーだ。

後ろの席から婆さんたちの会話が聞こえる。

「ご主人がいる人は、ご主人の世話で、どこにも行けないから、かわいそうだなあ。 私の夫はずいぶん前に逝ってしまったから、私は自由にあちこち出かけられて幸せだ」

 これを聞いて、俺はギョッとした。

そして、女房に言った。

「俺はまだ生きているから、お前は自由になれなくてすまないなあ」

すると、女房は俺に言った。

「死なれたら困ります。年金が少なくなって、生活に困ります。 私の年金だけでは、友達と出かけたり、友達とランチができなくなります。 年金を貰うために、まだ生きていてください」

 俺は年金をもらうために生かされているのか