水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

道東サンマ 10㌧以上の棒受け網の序盤は薄漁 花咲などに810㌧を水揚げ、数量は前年同期の半減

2018-08-21 12:01:45 | ニュース

 道東のサンマ漁は、10日から10㌧以上の棒受け網漁船が出漁し、約50隻が花咲、厚岸港に大型のサンマを水揚げしている。

 漁業情報サービスセンターによると、17日までの今月中旬の漁獲量は811㌧、平均単価は934円。昨年同期の1,748㌧(同478円)に比べ半分弱にとどまっている。うち花咲港には611㌧(同955円)、厚岸港には199㌧(同870円)を水揚げした。魚体の大型の組成が多く、脂も乗っているため、高値が付いている。

 20日から出漁した100㌧以上の大型船で道東サンマ漁は本番を迎えるが、水産庁の予想では9月以降の漁場形成に期待が持たれる。


ロシア太平洋サケ・マスが記録的な豊漁 カムチャッカ地方27万5千㌧と過去最高の漁獲

2018-08-14 10:24:47 | ニュース

 ロシア・カムチャッカ地方の太平洋サケ・マスが記録的な豊漁にわいている。道機船連によると、同地方のサケ・マス漁獲は8月8日現在、27万5,300㌧に達した。地域的には、東部沿岸が12万9,500㌧、西部沿岸が14万5,800㌧となっており、カムチャッカ半島の太平洋サケ・マスの漁獲データは記録の残っている1908年から歴史上最高となった。昨年2017年の漁獲量は24万1,000㌧だった。同地方の操業は10月10日まで続く。

 一方、北海道に隣接するサハリンの太平洋サケ・マス漁獲量は8月10日までに2万1,540㌧で、カラフトマスが1万8,760㌧、シロザケが2,024㌧、ベニザケが710㌧、ギンザケが46㌧となっている。東サハリン沿岸のカラフトマス操業は、7月1日から開始され、ポロナイスクが牽引し5,390㌧を漁獲した。


網走管内サケ・マス漁獲状況(8月10日現在)マス40万4千尾と前年比35%増、サケ1万尾と2.7倍

2018-08-14 10:03:17 | ニュース

 網走管内(雄武〜ウトロ漁協)のサケ・マス漁獲状況は、8月上旬までにマスが40万4千尾漁獲され前年の35%増。しかし豊漁だった前々年に比べると17%減だった。サケは1万尾で前年の2.7倍と好調だが、魚体が小型で、金額は伸びていない。

 網走海区漁業調整委員会によると、8月10日現在の管内カラフトマス漁獲状況は、40万4,133尾、625㌧、2億1,426万円で、前年に比べ尾数は135.0%、重量は125.8%、金額は109.7%。近年では豊漁だった前々年に比べて尾数83.0%、重量74.4%、金額92.3%といずれも下回っている。平均目回りは1.55㎏(前年1.66㎏)、平均㎏単価342.7円(同393.0円)。

 混獲のサケは1万777尾、30㌧、1,955万円で、前年に比べ尾数は269.2%、重量111.0%、金額93.8%。平均目回り2.80㎏(同6.80㎏)、平均㎏単価646.8円(同765.1円)。


農林水産物・食品の輸出 30年上半期実績 4,359億円(15.2%増)と6年連続で過去最高

2018-08-13 13:43:20 | ニュース

水産物は1,546億円で16.4%増、サバ、ホタテ好調

小サバ(厚岸漁協エーウロコのスタッフ日記より)

 農水産水産省は10日、平成30年1〜6月(上半期)の農林水産物・食品の輸出実績を発表し、4,359億円(15.2%増)と6年連続で過去最高を更新した。

 齋藤健農林水産大臣は「平成31年輸出額目標1兆円の達成には、今年と来年で11.3%を超える増加が必要」と述べ、8日に開催された農林水産省と経済産業省との「農林水産物・食品輸出促進合同チーム」の会合で確認された方針を通じて「輸出の一層の拡大に向けた実践的・効果的な取り組みを進める」と強調した。

 農林水産物・食品の輸出実績の内訳は、農産物2,628億円(前年同期比15.1%増)、林産物185億円(同7.1%増)、水産物1,546億円(同16.4%増)。国別では、香港984.8億円(同17.3%増)、中国658.3億円(同32.1%増)、米国558.7億円(同5.2%増)、台湾421.2億円(同13.5%増)、韓国304.6億円(6.6%増)。

 水産物は、香港421億2千万円(7.9%増)、中国257億7千万円(22.6%増)、米国152億6千万円(1.0%減)が上位3カ国で、中国の伸びがめだった。品目別では、中国向けのホタテ(4万7157㌧・179億2千万円)の数量が対前年比117.9%増(金額同20.3%増)と回復したほか、アフリカ諸国向けのサバが19万4,540㌧、205億1千万円と数量で28.5%、金額で50.0%増加した。

 一方、水産物の輸入は112万6千㌧、8,302億9千万円と数量が4.9%減少し、金額は1.5%と微増した。国別では、中国、チリ、米国の上位3カ国は数量が減少した。サケ・マスは11万5千㌧(0.6%増)、1,073億9千万円(7.8%減)、1位のチリが金額で10.2%の減、ノルウェーも3.6%減少した。イカは5万1千㌧(15.5%減)、346億1千万円(5.9%減)と海外での原料不足による単価高騰を反映し、中国などアジア地域からの輸入が減少した。


北海道貿易統計(平成30年上半期)水産物の輸出303億・27%増、輸入328億・12%減

2018-08-13 13:36:27 | 系統通信

 函館税関は、このほど平成30年上半期(1〜6月)の北海道外国貿易統計をまとめ、輸出がマイナス、輸入は石油関係で3期連続のプラスとなった

 水産物(魚介類・同調整品)は、輸出が6万9,609㌧・303 億4,300 万円で、前年同期に比べ数量で93.2%、金額で26.5%増となった。2期ぶりの増額で、増加額63億4,700万円中国向けのホタテが好調だった。函館港、苫小牧港ともにホタテの扱いが大幅に回復した。ホタテなど「甲殻類・軟体動物」は201億1,100万円で、中国(164億3,000万円)などの増加がめだった。

 水産物の輸入は、4万8,777㌧(前年同期比78.2%)、328億3,100万円(同88.5%)、で3期ぶりのマイナス。減少額42億5,000万円。サケ・マス、カズノコ、ウニが増加した半面、カニ、イカが減少。主な減少品目のカニ、イカなど「甲殻類・軟体動物」は142億2,400万円で、韓国(減少額11億700万円)、ロシア(減少額9億2,200万円)などの減少がめだった。