恒例の道総研水産研究本部の「成果発表会」が8日午前10時から開かれ、大盛況のうちにプログラムが進んでいる。
主催者を代表し、三宅本部長が挨拶し、志田企画調整部長が発表会の概要を説明した。さっそく「日本海セッション」5題が報告された。まず、中央水試の和田研究主任が「漁業の厄介者・オットセイを知る」として北海道日本海におけるオットセイの生態と漁業被害実態を調査した初の研究成果を明らかにした。また、稚内水試の鈴木研究職員が「ホッケの産卵生態と明らかにする」として資源減少が著しかったホッケの資源回復に向けた保護対策を提起した。そして中央水試の干川専門研究員が「アワビを増やすためには!」として人工種苗を親貝に使い、餌となる藻場の大規模回復でアワビ資源が復活する可能性を示した。
この発表会は、昼のお休み中はポスター発表で賑わい、口頭発表も午後3時まで行われる。