水産北海道ブログ

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環境省がえりも地域におけるゼニガタアザラシ捕獲頭数の考え方を検討

2015-11-29 11:57:00 | ニュース

 環境省北海道事務所は、24日午後1時30分から札幌市エルプラザで平成27年度第2回ゼニガタアザラシ科学委員会を開き、漁業被害対策が必要なえりも地域で行う予定の捕獲頭数の考え方、環境省が実施している被害防除対策の結果、特定希少鳥獣管理計画案を協議した。環境省は毎年更新する実施計画において具体的な捕獲目標などを盛り込む方針を明らかにした。その際に年間の捕獲上限数を決めるほか、メス成獣や混獲死亡個体、常習個体の取扱いなどの検討課題が示され、28年度から30年度までの3年間において過不足の捕獲頭数を柔軟に調整する考えを明らかにした。

 この日は、折からの悪天候で委員長の羽山伸一日本獣医生命科学大学教授や松田裕之横浜国立大学教授、小林万里東京農業大学教授らが欠席し、桜井泰憲北大特認教授を委員長代行として予備的な協議、意見交換を行った。環境省は再度科学委員会を開き、パブリックコメントでの意見募集を経て来年3月までに管理計画と28年度実施計画を決める。


北海道秋サケ3,290万尾・563億円 網走管内1,126万尾・203億円

2015-11-28 17:02:39 | ニュース

 本道沿岸に来遊する秋サケの漁獲数量は、道連合会区漁業調整委員会によると、11月20日現在で3,290万尾と前年を約3%上回り、台風・低気圧による定置網被害もあり一部を除きほぼ終漁にとなっている。価格の上昇により、漁獲金額は563億5千万円と前年を5%以上上回る高い水準となっている。

 最も漁獲の多い網走管内は、網走海区漁業調整委員会によると、1,126万尾で前年に比べ約4%ダウン。重量では約4万トンとなった。平均目回りは3.55㎏、平均キロ単価は509円と500円の大台を超えた。その結果、漁獲金額は203億4千万円と前年を約2%上回っている。

 一方、岩手の秋サケ漁獲は岩手県農林水産部水産振興課によると、152万4千尾(4,553トン)で前年の6割にとどまっている。不漁もあって平均キロ単価は595円と前年より16%以上高い。平均目回りも3㎏を切り前年より7%も下回っており、東日本大震災によるふ化放流への影響が考えられる。

 

2015年11月27日発行/北海道漁協系統通信6124号

2015-11-27 17:11:25 | 系統通信

道が災害復旧で金融支援を補正予算で計上
漁業施設の復旧に近代化資金50億円を増枠
短期事業資金として漁業振興資金20億円を確保

9~10月の台風・低気圧による被害状況(10日現在)
水産被害1,331件・116億、うち定置が554件・103億

日ロ地先沖合漁業交渉で業界が要望活動
全漁業の一括年内妥結、公務員の乗船、チェックの改善を
前年より遅れてモスクワで、サケ・マス禁止で漁獲増の期待も

全漁連が2015年度漁協運動功労者表彰
本道からは平野正男、櫻庭武弘、安藤善則、鎌田光夫の4氏

北海道社会貢献賞・産業貢献賞の受賞者が決定
水産関係は社会貢献賞18名・1団体、産業貢献賞22名が受賞
12月15日(火)、KKRホテル札幌で表彰式

平成27年度JF共済新規加入実績(10月末)
チョコー純新規達成率50%に到達 残り5ヶ月で目標達成目指す

12月1日、基金協会が臨時総会を開催


2015年11月20日発行/北海道漁協系統通信6123号

2015-11-24 17:23:42 | 系統通信

北日本漁業経済学会第40回釧路大会シンポ
道東漁業の資源動向、沿岸振興など将来像探る
地元の関心高く水産関係者ら120人が参加し議論

「もうかる漁業」にひやま漁協の地域プロジェクトを承認
スケソウはえ縄漁船12隻をイカ釣り専業船へ

1110日現在秋サケ沿岸漁獲(道連合海区委)
3,223万尾(2.8%増)552億円(5.3%増)順次操業終了へ

系統4団体が「美しい日本語の話し方教室」開催
劇団四季のメンバー3名が劇団独自の発声法をレクチャー

2015年度全国漁連・信漁連会長、漁済組合長合同会議
TPP対策に構造改革や資源回復の強力な支援を

1215日からサクラマス船釣りライセンス制(胆振)

来年115日「平成27年度育てる漁業研究会」
“北海道の育てる漁業の将来を考える”テーマに講演、事例発表


水産被害1,331件・116億、うち定置が554件・103億

2015-11-22 21:12:24 | ニュース

 9月から10月にかけて本道に相次いで接近・通過した台風・低気圧による水産・林業被害は、10日現在判明しただけ1,362件・117億1,086万円にのぼった。道水産林務部がまとめたもので、このうち水産被害が1,331件・115億9,215万円と大半を占める。

 水産被害を種類別にみると、最盛期の秋サケ漁中に被害に遭った定置網の破損・流失などが、554カ統・102億5,254万円と最も多く、台風23号に加え、10月24〜25日の低気圧でオホーツクを中心に大きな被害が出た。平成18年の爆弾低気圧に匹敵する被害規模となった。