水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

月刊『水産北海道』1月号が出ました。

2015-12-29 23:01:22 | 月刊水産北海道

御用納めの日(12月28日)になんとか間に合いました。
災害のない1年、明るい展望が開ける申年に

 12月18日に2015年度の補正予算が閣議決定され、水産分野ではロシア水域でのサケ・マス流し網禁止に伴う緊急対策、そしてTPP交渉合意による国内生産の影響緩和と輸出促進を図る緊急対策が盛り込まれました。新しい事業の詳細は必ずしも明らかではなく、新年開かれる説明会などを通じて長短が問われることになりそうだ。

 補正予算とは別に早急な実施が待たれる「国際減船対策」は、中型船19隻、小型船20隻が対象になるが、漁具・資材などの経費補償をどの程度見てくれるのか、現場との綱引きがあるという。年明けには何らかの交付金が船主たちの手元に入らないと、仕込み先への支払いが停滞するとの心配も。減船するサケ・マス漁船は大半がサンマ棒受け網を兼業しており、公海でのサンマ操業や日本200海里内でのサバ棒受け網などへの代替漁業に移行する支援も予算化されました。同時に多くの船は、ロシア水域ではえ縄などへの漁法転換でサケ・マスを沖獲りしたいと希望しており、その動向も新年注目されます。

 12月24日には2016年度の当初予算が閣議決定され、景気を重視した15ヶ月予算という印象もあったが、実際は公共事業などが削減され、関係者には失望も聞かれました。水産基盤整備のうち、漁場整備の土木工事を担当する関係団体では「補正+当初で比較すると、2016年度は前年の実質8割程度にとどまる」という見方をしています。

 さて新年号では北海道の行政と業界のトップによる『新春座談会』を行いましたが、話の中心は稀に見る激動の年だった2015年を振り返り、資源管理と担い手対策をキイワードにした2016年を展望するものとなりました。

 水産の世界は大きな節目を迎えていることは間違いのない事実です。生産量が減少し、水産物の消費が減っています。TPPにより輸入食品の関税が下がり、肉と魚の対決は深刻な影響も考えられます。ホタテや秋サケなど北海道の主要魚種は軒並み減産で、魚価が急上昇し、製品高による消費後退を招いています。輸出が主導する魚価高はいつまで続くのか、中国の景気後退は水産にも大きな影を落としています。地場食品を扱うローカルスーパーの活性化によって沿岸漁業の魚が円滑に消費者に供給される、というビジョンも語る識者もいます。

 漁獲量を削減するだけ、あるいはTAC魚種をどんどん増やすだけでは、資源は回復しません。つくり育てる漁業の再構築を通じて資源を維持増大させる。そして漁業者の理解と現場の実態に合わせた資源管理を行う。こういった智恵を生かす形で政策形成が進まないと、落とし穴にはまる可能性もあります。申年は頭が使ったスマートな対応、半面で地道な努力(泥かまし=田植え)が必要になるでしょう。

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政府が過去最大の28年度当初予算案を閣議決定

2015-12-25 12:21:10 | ニュース

農林水産予算は補正を加え2兆7千億円 17.4%増
水産予算も補正と合わせ2,400億円、25.3%増

  政府は24日、一般会計が96兆7,200億円の28年度当初予算案を閣議決定した。今年度の予算を3,800億円上回る過去最大の規模となった。農林水産予算は2兆3,091億円で前年度当初予算とほぼ同額。先の補正予算4,008億円を加えると2兆7,100億円と前年度比17.4%増になる。
 水産関係予算は、1,897億円で98.9%。補正予算の507億円を加えると、2,404億円となり25.3%増。内訳は公共が928億円(10.5%増)、非公共が1,476億円(36.9%増)。
 主な予算項目は、「漁業経営安定対策と漁業構造改革の推進」に334億円(補正235億円)を計上。このうち、漁業収入安定対策に203億円、漁業経営セーフティーネット構築に25億円となっている。
 公共では、水産基盤整備事業に700億円と前年度当初予算に比べ3%減少したが、補正の80億円を加え780億円となり、8.1%増。28年度の北海道開発予算案では、水産基盤整備は232億7,900万円と前年度比93%にとどまっている。

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2015年12月25日発行/北海道漁協系統通信6131号

2015-12-25 11:48:50 | 系統通信

平成27年度補正予算案を閣議決定
水産予算500億超、TPP280億円、サケ・マス100億円
二つの緊急対策を柱に構造改革、輸出拡大、地域振興を

1月12日(火)、道水産会が「新年の集い」

北海道新幹線札幌延伸工事で環境保全の要請活動
噴火湾の3漁協が湧水の大量流出の影響調査を求める 

平成27年度定置漁業振興会議
今年度を総括 来遊数は3,663万尾と低迷続く  
製品の国内供給は昨年比増の見込 国内需要拡大が重要に

平成27年度水産林務部工事等優秀業者
21社のトップに山崎部長が知事の感謝状を贈呈  
水産土木工事は勇、森川、萌州、藤建、釧石の5社

日本水難救済会が全国の地方水難救済会に
映画『海難1890』の公開に合わせポスター配布

(公財)北水協会が平成28年度の研究助成の対象8件を採択

※本漁協系統通信の年内発行は、この25日を以て終了します。ご愛読ありがとうございました。新年は1月8日から発行します。

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2015年12月18日発行/北海道漁協系統通信6130号

2015-12-24 17:03:16 | 系統通信

サケ・マス流し網に「国際漁業再編対策」適用
国際減船として中型19隻、小型20隻に交付金を

1,060㌧増の6万3,456㌧,サンマ、イカ増える  
日ロ地先沖合漁業交渉が妥結 有償は漁獲割当量、見返り金ともに減少

平成27年度北海道社会貢献賞の表彰式
永年勤続救難所員16名、事故防止2名を知事表彰  
「森を守り緑に親しむ功労者」ひやま漁協女性部ら10団体

道水産物加工連が5月5日「かずの子の日」制定

平成27年度北海道産業貢献賞表彰式
漁協の組合長、役員、専務参事ら功労者15名  
海区委員4名、水産業等3名、森づくり9名に知事表彰

湧別で進行中のホタテ殻剥き機械化実証試験
「手剥きと遜色なし」 機械剥き貝柱の品質向上明らかに

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ロシアが2016年太平洋サケ・マスの漁獲割当行う

2015-12-24 09:01:07 | ニュース

 機船連によると、ロシア漁業庁は12月9日付で、2016年のロシア200海里内の太平洋サケ・マス漁獲割当量を設定した。その内容は、ロシア漁業者13社向けに約1万1千トンを配分するもので、2016年1月からサケ・マス流し網漁業が禁止される中で利用方法が注目される。太平洋サケ・マスのTACは約2万2,500トンで、残る漁獲割当量は日本向けにリザーブされているとの観測も呼んでいる。

 魚種別内訳は、カラフトマス420トン、シロザケ3598トン、ギンザケ513.17トン、ベニザケ6834トン、マスノスケ26トンの計1万1,391トン。

 なお例年、沿岸の太平洋サケ・マス漁業(定置網)は、各地域の遡河性魚種生産管理委員会の漁獲勧告に基づき操業が行われており、TAC設定の対象外となっている。

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