水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

2017年11月24日(金)発行/北海道漁協系統通信6289号

2017-11-28 16:41:46 | 系統通信

29年度漁協経営推進会議を全道各地で開催
浜プラン基本に振興策盛り込んだ中期計画の策定と実行
「働き方改革」労働法規の改正への対応、職員教育の検討も

第32回全道「JF共済」推進・専務参事協議会
くらし11月8日で年間目標達成、チョコー10月末で101%
「全戸訪問」で需要を掘り起こし、改正内容の周知を

第10回コープさっぽろ農業賞 漁業賞大賞に厚岸漁協
特別賞に蝦名漁業部、奨励賞に川口洋史氏

寿都町がニセコ町に直営店「神楽(かぐら)」をオープン
「寿都に足を運んでもらうきっかけに」 片岡町長語る

訃報 狩野武美斜里第一漁協組合長が20日急逝


狩野斜里第一漁協組合長の合同葬に多数参列

2017-11-28 06:54:59 | ニュース

地元漁業の発展に尽くした功績称え、急逝悼む
優しい人柄を惜しみ、尽力に感謝し漁協の発展誓う

 日本一の秋サケ産地として知られる斜里第一漁協の狩野武美代表理事組合長が、11月20日午前10時過ぎ、肺ガンで入院加療中のところ急逝した。狩野氏の葬儀は、狩野家と斜里第一漁協による合同葬として23日に通夜、24日に告別式が地元・斜里町の中斜里公民館で執り行われ、組合員、役職員をはじめ国会議員、道議、行政、系統団体長や常勤役員、水産団体、管内組合長、関係者が全道、全国から多数参列し、故人の人柄と功績を偲んだ。

 通夜は午後6時から行われ、川崎一好道漁連会長、福原正純共済組合長・共水連道事務所長、松居俊治全国漁業基金協会道支所運営委員長らが出席。菩提寺・禅竜寺の住職が読経する中、焼香を行い、狩野氏の温厚で優しい人柄を偲ぶ法話を聞いた。葬儀委員長の馬場隆斜里町長が繁子夫人ら遺族に代わって挨拶した。馬場町長は狩野氏と同じ斜里町峰浜出身。若い時から機関士会、青年部、振興会など漁業者としていっしょの道を歩んできたと語り、「病名がわかってからわずか3週間の急逝は残念でならない」「来春の荷捌所完成を見ずに逝くのはさぞかし無念だったろう」と友人として哀悼し、多くの参列に感謝した。

 告別式は午前10時から行われ、武部新衆議院議員や横内武久信漁連会長らが出席。僧侶の読経に続いて、大川原忠士斜里第一漁協専務が弔辞を捧げ「組合長、まさかあなたを送ることになろうとは…」と急逝を悔やみ、北見管内漁業士会の会長として活躍した狩野組合長が水産庁の長谷成人長官とも親しい間柄だったことなどを偲んだ。大川原専務は「私たち組合役職員一同は、組合長の遺志を受け継ぎ、組合をさらに発展させるよう全力を尽くします」と霊前に誓った。このあと約150通の弔電が披露され、参列者が次々に焼香して手を合わせた。馬場葬儀委員長が挨拶し、遺族への変わらぬ厚誼を求めた。出棺に際し、繁子夫人は「寒い中、大勢の方々に集まって頂き、故人もさぞ喜んでいると思います」と関係者、見送りをねぎらった。

 狩野組合長は、昭和26年8月生まれの66歳。平成27年6月に桜庭武弘組合長の後を継いで斜里第一漁協の第9代組合長に就任。一期目の途中、志半ばでの逝去となった。

 狩野組合長は斜里町峰浜の出身で、道立北見高等職業訓練校を卒業し、自動車関係の会社に就職した。その後、アウンモイ漁業㈲に入社し、定置網で腕を磨き、青年部長を経て理事、組合長として組合経営に手腕を発揮した。漁協系統にあっては道漁業信用基金協会理事(現・全国漁業基金協会道支部                                                              運営委員)、管内では北見管内さけ・ます増協理事、北見漁船保険組合監事(現・日本漁船保険組合北見支所運営委員)、網走海区漁業調整委員会委員、地元でも組合以外では唯一の漁業者の団体である斜里水産振興会会長などの要職を務め、漁業の振興、漁港や施設の整備に奔走した。


2017年11月21日(火)発行/北海道漁協系統通信6288号

2017-11-21 17:28:37 | 系統通信

道連合海区漁業調整委員会
道太平洋海域のかじき等流し網漁業の委員会指示決定
日高・荻伏地区のタコ保護など道資源管理指針を変更

北海道秋サケ漁獲速報(11月10日現在)
1,530万尾(前年比67.5%)最終的に1,600万尾前後か?

道・道議会が国に提案・要望(水産関係)
漁業経営安定対策、漁業構造改革の推進など予算確保

道さけ・ます増協が民間増殖事業への支援で中央要請
不要原因の究明と対策、増殖施設の整備・機能高度化を

釧路管内ねこ足コンブ値決会が妥結
長切・島田は前年比7%強、加工用は10%強の高値

平成28年北海道漁船統計
海水動力漁船573隻減少、建造許可は51隻と2隻減

11月25日、森漁協がグリーンピア大沼で記念式典

※お詫びと訂正
 本系統通信で、森漁協の記念式典の会場に誤りがあり、
正しくは「グリーンピア大沼」(森町赤井川229 01374-5-2277)
です。お詫びして訂正致します。

 

 


2017年11月17日(金)発行/北海道漁協系統通信6287号

2017-11-17 17:06:37 | 系統通信

日EU・EPA交渉の影響踏まえ必要な対策を中央要請
水産ではリース漁船や省コスト機器の導入など予算確保を

道漁港漁場協会が30年度水産基盤整備予算確保を要請
道や国に大規模自然災害への対応力、衛生管理強化など求める

ロシア極東カニ団体とIUU漁業防止で協力
オホーツク海のズワイガニ密漁防止を働きかけ

第10回小樽しゃこ祭り大盛況
小樽名物「秋シャコ」地域あげてPR

第12回「秋のサロマ湖まつり」今年も盛況
3漁協青年部が力合わせ、カキとホタテたっぷり

留萌管内漁業士会が旭川盲学校で出前授業
生の魚に触れ、扱い方や捌き方を体験

平成29年度海獣被害対策功労者表彰
俵静夫氏、石狩湾漁協、小林万里氏が受賞

北方四島周辺操業の民間交渉が15日からスタート


北海道秋サケ漁獲速報(11月10日現在)1,530万尾(前年比67.5%)最終的に1600万尾前後か?

2017-11-17 09:05:29 | ニュース

 道連合海区漁業調整委員会がまとめた11月10日現在の北海道秋サケ沿岸漁獲速報は、1,530万尾(前年同期比67.5%)、544億8千万円(同112.1%)となり、最終盤を迎えている。

全体の傾向や海区別・地区別の動向に大きな変化はないが、10月末に比べ75万尾を上乗せしており、ほぼ前年並みの尾数。このまま推移すれば、11月末で1,600万尾前後(5万6千㌧)が想定される。

日本海はすでに終漁し、えりも以東、オホーツクなど多くが終漁という中で、今月中にはえりも以西の一部を除き網上げする見込み。

 道総研さけます・内水面水試によると、昭和60年(1985)以降で最低の来遊水準で、年級別では主力の4年魚、5年魚が前年を下回り不振の原因となった。一方、3年魚は前年の3.5倍となり、過去10年の平均尾数を上回っている。3年魚の回復によって来シーズンの4年魚は、期待できそうだ。

 なお、岩手県の秋サケ漁獲は、11月10日現在で90万尾と前年より10%増となっているが、その伸びは力強さに欠け、最終的に前年並みの300万尾を切る不漁の様相が濃くなっている。

 水産研究・教育機構の北水研でも今シーズンの全国沿岸漁獲は、10月末で約1,600万尾(5万5千㌧)と前年同期の7割にとどまっており、全国的に不漁となっている。