水産北海道ブログ

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網走管内カラフトマス漁獲状況(7月31日現在) 5万尾と前年の9割、前々年の4割にとどまる

2018-08-06 16:13:40 | ニュース

 網走管内(雄武〜ウトロ漁協)のカラフトマス漁獲は約5万尾で、前年、前々年を下回る来遊にとどまっている。ロシアでもカムチャッカ地方ではマスの大漁が伝えられるが、隣接のサハリンは2年続きの不漁で、今年も出遅れている。太平洋のサケ・マス来遊は北部に偏る傾向が出ており、本道沿岸の漁獲にも影響が心配される。

 網走海区漁業調整委員会によると、7月31日現在の管内カラフトマス漁獲状況は、50,360尾、83.0㌧、2,753万円で、前年に比べ尾数は88.2%、重量は87.5%、金額は72.3%。近年では豊漁だった前々年に比べて尾数42.8%、重量39.9%、金額50.5%といずれも大きく下回っている。平均目回りは1.65㎏(前年1.66㎏)、㎏平均単価331.8円(同401.8円)。

 なお、混獲の秋サケは約2千尾と前年の5倍以上(563.1%)で、今後の本格来遊が期待される。ちなみに重量は5.6㌧(462.7%)、金額は306万円(同452.6%)。平均目回りは2.75㎏、平均㎏単価は544.6円、