道漁業取締船『北王丸』(鋼製・499㌧)がこのほど竣工し、内覧会を行い、本格運用を開始した。
約28億円を投じた最新鋭船で、高性能カメラ、高速取締艇、5カ国語表示の電光掲示板なそえおを搭載し取締機能を向上させ、感染症患者の搬送や災害派遣に対応する機能も備えている。
小松徹船長をはじめ19名が乗り組み、日本海、オホーツク海、太平洋で指導取締、密漁防止に当たる。定員はその他を含め30名で、災害時には臨時に旅客30名が乗船できる。
同じく、稚を定係港とする稚内水試の試験調査船『北洋丸』(鋼製・266㌧)も竣工し、報道機関向けに内覧を行った。同船は、最新バージョンの計量魚探を導入し、海洋観測データの一元処理と迅速に提供するシステムを備えている。
長谷川秀樹船長をはじめ25名が乗り組み、積丹半島から知床半島におけるスケソウなどの魚類やトド等の海獣類の調査に当たる。4月27日(水)には稚内市内のホテルで竣工式を行う予定。