すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

引用感謝の日

2012-12-15 22:10:29 | すぎな日記
いま出回っているもので、以下のところに引用していただいております。
意外なところで自分の歌に会うのは、うれしいです。ありがとうございました。(紹介がおそくなったのもありますがごめんなさい)

☆「NHK短歌」12月号
 佐藤弓生さんの現代短歌アンソロジーに、「ミドリツキノワ」から一首、入れていただきました。(どれか気になる人はご一報を)とてもとても好きな作品がたくさんならんでいる中に置かれて、熊はくらくらしています。

☆短歌総合新聞「梧葉」秋号

 断面を見ちゃだめ 苺のまんなかへ向かう無数の逃げ道がある

「梧葉」春に載せていただいたこの歌を、田島邦彦さん(開放区)に選んでいただきました。(冬~夏号の「新作一首」コーナー179首からのベスト3に!)
 そこに書かれていた条件設定「具体・現実と抽象・想像のバランスが取れた詩的作品」に選んでいただけたということなのでしょうか。わあああ(恐縮

☆「塔」12月号
「往復評論 うたと自然――近年の口語短歌における自然の諸相(二)」で、梶原さい子さんに「ミドリツキノワ」をとりあげていただきました。(笹井宏之さん「てんとろり」雪舟えまさん「たんぽるぽる」とともに)
 なんというか、自分には見えない背中のほくろをしっかり数えられている感じです。ありがとうございます。

コメント (2)
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アオスジアゲハ

2012-12-15 22:00:51 | 短歌
  アオスジアゲハ

おととしの夏すこしだけ血を分けた蜘蛛のこどもが増えすぎている

会えそうな場所でほんとに会えたからアオスジアゲハと暮らす八月

  一齢幼虫はほとんど棘でできている。

ちいさいってこんなにつよい棘まみれでうまれて棘をあっさり脱いで

おいしそう、と思う眼になりクスノキの若葉ばかりをみつけてしまう

そんないい夢じゃなくても夢のぶんからだをかるくしてねむるんだ


  「どこか似てると思うんだけど。あ、ヤモリの吸盤も」


肉球を飼うひとたちに語りたい 小枝をきゅっとはさむ腹脚

みずいろの光の列が透けている あしたは蝶になる約束の

透明な輪郭のなか何ひとつ残さなかった(だから飛べたね)


(「未来」730号 2012.11月)



むしシリーズ、続いております。(12月号もです……はまりだすととことんやってしまうので、苦手な方はスルーしてください)
ことしの夏は、イモムシの腹脚マニアでした。
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