すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

ルミナリエ・林檎飴

2012-03-18 17:49:37 | 短歌
電飾の手前には雲 つぎつぎとうまれつづけていてあるけない

姫林檎りんごあめ雨雨ふるな(ルナ?)月はまだ落ちてきません

きらきらの飴のなかからこんなにも赤いひかりで月を照らすよ

林檎飴つくったことがあるひとは? 手を挙げてゆく横断歩道

かたまって歩く ひとりがひえきった宇宙人だとばれないように

進んではだめって言われてばかりだね 横断歩道は満員だから

   ルミナリエのあとで皆既月蝕をみる。

月蝕行快速電車のかたすみでちいさくなってゆく林檎飴

とんでくるくるった風にポプラの葉 深夜の川をとびこえて、くる

満月をはなれてぼくの力ではぼんやりとしかみえない昴




(「未来」722号 2012.3月)



去年の皆既月食のときの歌がいまごろ出てくるというおなじみのシステムです……
神戸で歌会→みんなでルミナリエ散歩→地元でひとり月蝕、という濃い一日だったので、歌のテンションが変ですね。(←今に始まったことではない)
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冬の蜜源

2012-03-02 17:24:59 | すぎな日記
「短歌研究」3月号に、「冬の蜜源」7首が載って(……浮いて?)います。

タイトルの通り、エロス全開です。
(↑……ごめんなさい見え透いた大嘘です。ほんとはセイタカアワダチソウ他、です。)

どこかで見つけたら、読んでくださいね。
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