すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

掲載のおしらせ

2011-04-18 17:01:52 | すぎな日記
農業環境技術研究所「農環研ニュース90号」に、連作「ナガミヒナゲシ」中の歌をとりあげていただきました。P3~5「春に気をつける外来植物」の記事です。(要するに、あの連作を読むとナガミヒナゲシの生態がよくわかる、ということで

農業環境技術研究所
↑ここから行けます。

ほかにもいまほんとに大事な研究や調査のデータがいろいろあるHPなので、関心のある方は見てください。

写真は二月のロゼットたち。
空に向き合って葉をひろげるものたちは、なにもかもまっさきにうけとめてしまうね。

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もういないエノキのこと

2011-04-10 18:27:20 | 短歌
ただ「道にはみでたおおきな樹」とだけを聞いてきましたまだ会えますか

春にはもういないとしたら (きみ、ブナ科?) 冬にはじめて出会うとしたら

『樹皮ハンドブック』をもって会いにゆく きみこそだれときかれるだろう

  そうでなければ薮。

ただしく切られてただしくたべられてここだけが竹林と呼ばれる

  與田凖一『五十一番目のザボン』にでてくるような。

はんぶんになってしまったふるい樹のかたち 写真の空にはみでて



(「未来」711号 2011.4月)


こちらは短歌研究三月号「開発許可申請」とふたごの連作です。
(きみ、ブナ科?)ときいていますが、モデルになった樹は「ニレ科」のエノキと判明

そして私はこの樹を伐らせた側のヒトです。
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はるやすみの短波放送

2011-04-10 18:22:03 | 短歌
てんきあめあられあおぞらてんきあめまだ四月にはとおいいちにち

トムとジェリーいっしょに見たねいつだってこまかい傷の雨ひかってて

文化祭も雨(そうだった?)長靴で校舎をぽくぽく走った記憶

短波放送用のラジオとわたしとをこの街に置いたままゆくひと

   それはたしか『更級日記』の回のタイトル。

ラジオでは「猫とリインカネーション」と先生が言うまよなかの窓

五十キロはなれた窓におなじ雲見える? たとえばペガサス型の。

ありえない道を曲がってバスは消えユメノナカデモミオクルガワダ

おなじことくりかえすだけ輪つなぎはむずかしくない 手紙を書くよ

さようなら三月(進行方向に背を向けたまま)またきて四月


(「未来」710号 2011.3月)


ばたばたしているうちに次の号も来てしまいました……
二か月分一気にアップします。

短歌研究と結社のしめきりが重なったので、ふたご連作同時進行?みたいなことを試みました。
今回のは、短歌研究二月号の「火曜日のてがみ」とふたごです。

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