すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

川トンボ町トンボ

2011-11-06 17:53:01 | 短歌
空を指す トンボにゆるされた順に川に入っていいと言われて

指にのるトンボばかりがいる川の小石はまるく待っててくれる

オオサンショウウオを見たこと忘れないわけは一瞬だったからです

太陽に吸われてしまう(なかなおり)如雨露で書いたおおきな文字は

ここはもう八月じゃない校庭にとまってくれないトンボばかりで

国道にすこしかさなる蝶のみち はばたくうしろすがたをみてた

花丸がのこっていてももう弾けないブルグミュラーの「素直な心」


(「未来」718号 2011.11月)



結社にはいったばかりのときは、6月号に載ることを考慮して3月提出分の歌稿をおくったりしていましたが……もうなんかストック無い感まるだし
12月号も1月号も蝉とか蛇とかでるよー(ひらきなおり予告)

さて、その名も「トンボ出版」という、いきもの好きが食いつく出版社が大阪にあるのですが……先日新聞広告に出ていた『赤トンボのすべて』という本のコピーが、
「夕焼け小焼けの赤トンボ、日本に22種類います。」
というものでした。(初句五音つけたら一首になりそうなリズムだ・笑)
「青い赤トンボ」「黒い赤トンボ」「赤いのに赤トンボの仲間でないトンボ」もいるそうで……トンボの世界、奥が深いです。
コメント (2)
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