すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

6月のうた

2010-06-09 17:34:54 | 短歌
結社誌デビュー作……ですが何も変わっていないというかマイペースというか




雨だ、って信じた子だけ起きなさい つめたい泥に水をそそいだ

水無月の三角定規にひびいって休眠卵率六割六分

ひかるのが星(みずのなか ミジンコ座 かたちをかえて)うごくのが星

ひとつだけ動きのちがう点を指す「おまえはカブトエビになるんだ」

キャラメルの箱を投げればまざりあう てぃらりん・きるー・かんがのさうるす

ひかりは波? ひかりはつぶつぶ? さかさまのホウネンエビはひかりを揺する

かけぬける 蛇は田んぼの水面をぼくらは畦の平均台を

耳たぶをかすめる脚つばさ叫び ここはほんとはケリのなわばり

ケリ、ケリ、ケリ、怒った声がきみの名になっていることきみはしらない

黒板のへのへのもへじはななめ上ばかり見ている 雨がもうすぐ

(「未来」701号 2010.6月)

コメント (5)
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近況など。

2010-06-09 17:32:44 | すぎな日記
おひさしぶりです。
今年は題詠出られそうにないし、ここどうしようかなあ、と思いつつひそかにいじっていました。……って、かわいい時計とメッセージポスト(内緒話希望のかた、どうぞ♪メルアド入れても公開されませんのでだいじょうぶです。)をつけてみたくらいですが。

実はいまさらながら結社の子にならせていただきました。(「未来」彗星集です。)
こつこつと書いていきたいとおもいますので、よろしく。
無所属のおともだちも他の結社のおともだちも変わらずよろしくね。
そしてなんとか歌集をつくろうとうごめいています。

またまた事後報告ですが、5月下旬にいくつかの地方の夕刊記事に登場していました。(共同通信社さんの取材です。こことかまだしばらく見られるのかな。)
「歌人」って書いてもらっていますが、なんか植物コメンテーターか?みたいなあやしい感じですね。まあ、そんな外界とのつながりかたが、自分らしいかなとおもっています。

熊はニワゼキショウに埋もれているところ。
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