すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

スターキング

2012-02-10 21:04:34 | 短歌
ストローのかわりにあげるストローの袋に書ける長さのうたを

スターキングのことを(銀河のどのへんに? ごめんね)わすれっぱなしだったよ

国光とインドがしずかにならんでる古い図鑑の「くだもの」の場所

あたらしい色を灯してしまったの その枝は樹をはなれてあるく

はなびはなび蜜はすべての方向へ走る みえない林檎のなかで

まるかじりする地平線ぎりぎりのところいちばんゆたかなところ

ここからが林檎の外、と告げているりんごの皮にうかぶ星たち

大気にそして葉っぱに目隠しされながらりんごは星を呼んでいたんだ

目を開けて寝ころぶ(あおいそらのした)とおくがみえるのは夜なのに

(「未来」721号 2012.2月)


去年の秋、生協の共同購入のカタログになつかしの「スターキング」をみつけて、思わず注文してしまいました。学生のころ、近所のスーパーや市場にいちばんたくさんあったリンゴはこれだったような。
「スターキング」も「国光」もそれぞれに昭和っぽいネーミングだと思います。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする