すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

冬の川 鳥の道

2013-02-28 22:56:24 | すぎな日記
短歌研究3月号に、「冬の川 鳥の道」7首を載せていただきました。
読んでね

今号では、松村由利子さんのエッセイで、『ミドリツキノワ』から金平糖のうたを引いていただきました。ありがとうございます
(ちなみに今号では「お菓子の思い出」というテーマで、39人の方がエッセイを書いていらっしゃいます……カステラ率が高くておいしそうなので、空腹のとき読むのはキケンかもしれません。注意

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海まであるく

2013-02-20 16:56:28 | 短歌
鉄道草、と言ってみようかどんな草こころに揺らすだろうあなたは

セイタカアワダチソウも似合うよ この月もふかいところへしずむのだから

吊革と呼んでたものが進化してちがうなまえでゆれているんだ

河は海にセンダングサはもう種に変わるあたりをひとりであるく

河口の橋を渡り終えたらこのあとは向こう岸へはもどらない道

海からの風とどんどん入れかわる布もからだも立ち止まれない

アオマツムシうるさすぎるよ でも、だから、聴かずに済んでいる声がある

子狐の道じゃないのかカゼクサがこんなに触れてくる歩道って

街灯の無い道だから/なんの樹かわからないから 声がきこえる

海鳥はいつ帰ったの 堤防のレリーフだけが薄闇に飛ぶ



(「未来」732号 2013.1月)



 昨年秋、「さまよえる歌人の会」の合宿(1泊2日で80首!)の噂を聞いて、楽しそう(?)でいいなあ~と思い、「ささやかなひとり旅24時間・目標30首」をやってみたのでありました。
 1~3月号に出しているのは、ほぼそのときの歌です。(けっきょく31首できたものを、後に追加・推敲・再構成しています。)

……ということは全然関係なしで読めるようになっているといいのですが。ささやかな旅をしばらくごいっしょに~(なんじゃそりゃ

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