すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

空中静止

2011-07-10 10:49:40 | 短歌

    大山崎山荘美術館にて。

ミツバチの空中静止(いまここは海抜何メートルなんだろう)

さっきから肩の高さでホバリングするミツバチの眼をのぞきこむ

羽のないものにみえるよ 高速でふるえて風をつくっていると

攪乱のまえとあととを覚えてるはずのセンペルセコイアの種

案内図信じてゆけば木の床に(ほんとだ)虹がちらばっていた

風に鳴る窓は向こうの窓をよぶ いつかもどってくる風を呼ぶ

   同時刻にきても違うバスかもしれないけど。

一番前にわたしの青い傘がいてゆうべとおなじバスとわかった

泣いたカラスに笑われる 傘をさすいきものだけが傘をわすれる

     
(「未来」714号 2011.7月)


以下、ご案内です。
今月の16・17日は未来短歌会60周年記念大会です。
16日の 「対談」&「シンポジウム」を一般公開します。

7/16(土)12:30受付開始
13:00-14:15
●対談【岡井隆に聞く】
岡井隆 VS 穂村弘
14:30-17:00
●シンポジウム【ニューウェーブ徹底検証】
川野里子、斉藤斎藤、石川美南、加藤治郎、田中槐
荻原裕幸(司会・コーディネーター)
●会場:如水会館スターホール
●料金(未来会員以外の一般料金) 2,000円

***************

予約なしで、当日ふらっといらしていただいても大丈夫ですが、
レジュメの用意がありますので、
miraisympo@gmail.com
に、事前にご一報いただけますと助かります。
どうぞよろしくお願いします。

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