すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

セイタカアワダチソウ

2010-08-08 17:34:23 | 短歌
今号には7首しか送れませんでした
これはもうすこし書きたいモチーフではあるのですが。



ミシシッピアカミミガメになるほうへ(さよならみどり)あるきつづける

越すたびに知らない川をみおろした 過去側の欄干にもたれて

本棚のどこかにあるはずだけれどみえない「胸さわぎの草むら」

たしか緑子という名ですくすくとセイタカアワダチソウに似てくる

アレロパシー かぜかぜふかなくったって自分をけしてゆくしゃぼん玉

まだきみはそこにいる? ちいさくなって薄銀河の底にしずんで

みんなみんな岩のページのなかでしかハルキゲニアに会えない世代

(「未来」703号 2010.8月)



(メモ)「胸さわぎの草むら」は清原なつのさんの漫画。
昔、持っていたはずなんだけどほんとに見つからず、けっきょくこのあと文庫で買いなおした。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする