すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

5首選会に参加します。

2007-11-05 01:17:16 | 短歌
中村成志さんの「はいほー通信 短歌編」で開催されている5首選会に参加します。

参加されるみなさまよろしくお願いします。

《自選5首》

「いきものにながれる時間」

001:始 
始祖鳥のつばさにふれた金色のチョークの粉がつもる理科室

020:メトロ 
底のほうからもかすかな蝉時雨メトロの駅におりてゆくとき

038:穴
ほら穴でくらしつづけてとうめいないきものになるまでのくらやみ

076:まぶた
あたたかなまぶたを持たぬものたちはとりのこされて正夢のなか

086:石
会うまでに横切る川のいくつかで犬の化石がつくられている


 どうやら自分のメインテーマらしきもの??をえらんでみました。
(つくるときに意識しているわけではないのですが。)

 ゾウの時間ネズミの時間、なんていう本もありましたね。
 目の前にいるものにも、さわっているものにも、ちがう時間が流れている。
 わたしの視線はヒト以外に向きがちですが(笑)ヒトに対しても基本的にはおなじような感覚があります。(ああ、だから恋の歌は片思い路線ばっかりなのかなあ~いやそれは単に経験の絶対量の問題かなあ。)


 画像はおまけ。大山崎ふるさとセンターの「京の蛙と大阪の蛙」を拝借しました。

065:大阪
大阪の蛙はずっと背伸びしてわたしとちがう過去をみている

 たぶん左側が大阪の蛙、なんだと思います。(この像がある位置からすると。)
コメント (13)
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