すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

真珠体

2017-02-06 19:46:55 | 短歌
ひだまりのハキダメギクのはなびらの牙をちいさく覗かせている

月齢は11 きょうのツユクサはきょうの月には会えないままだ

うまれたのこわれたのこのあいだまでまんまるだった蜘蛛の卵嚢

真珠体つめたいだろうヤブガラシ夜には夜のひかりあつめて

十三夜だった ねむりにおちるときさっきの白い光がわかる


(「未来」780号 2017.1月)


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