すぎな野原をあるいてゆけば

「おとのくに はるのうた工房」がある

0番ホーム

2017-01-27 00:32:07 | 短歌
風の消えるほうへ曲がってゆけばいい 橋の向こうに白くない駅

濡れた脚が水面をぬけるそのときがいちばんつめたいでしょう、鷺たち

穂をつけてしまってカラスムギ揺れてもう後戻りできないけれど

0番のホームでまかりまちがえばサンダーバードに乗れる朝だね

おとなしく山科で降り自販機に「北陸麦茶めぐり」を探す


(「未来」771号 2016.4月)




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