風の消えるほうへ曲がってゆけばいい 橋の向こうに白くない駅
濡れた脚が水面をぬけるそのときがいちばんつめたいでしょう、鷺たち
穂をつけてしまってカラスムギ揺れてもう後戻りできないけれど
0番のホームでまかりまちがえばサンダーバードに乗れる朝だね
おとなしく山科で降り自販機に「北陸麦茶めぐり」を探す
(「未来」771号 2016.4月)
濡れた脚が水面をぬけるそのときがいちばんつめたいでしょう、鷺たち
穂をつけてしまってカラスムギ揺れてもう後戻りできないけれど
0番のホームでまかりまちがえばサンダーバードに乗れる朝だね
おとなしく山科で降り自販機に「北陸麦茶めぐり」を探す
(「未来」771号 2016.4月)
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