春の訪れを予感させる晴れた日が続いています。
うちのネコたちを裏庭に出し始めてから2週間ほどになります。
毎朝、朝食を食べ終えた後、庭に出るドアの前に座って私の顔を見上げるようになりました。
「早く開けてよ」と言っているのがはっきりと聞こえます。
午前中の外はまだ気温が低く、上の写真を撮った一昨日の朝8時ごろには芝生に霜がおりていました。
それでもドアを開けたとたん飛ぶように駆け出していくネコたちの楽しそうなことと言ったら!
いまだにダイエットの効果の現れない母ネコ、リヴィーは陽の当たる気持ちの良いスポットを求めてうろうろします。
元気が有り余っている息子のティブは広くもない庭を思う存分走り回って時々視界から完全に姿を消します。
垣根を越えて両となりの庭に潜り込んだり.
私の見ていない間に、もう少し遠くの方まで遠征している可能性もあります。
まだ、自分たちの名前には反応しないのですが、ドアをたたくと帰ってきます。
ノラネコ生活を経験したことがあるリヴィーは最初のうちこそ外に出たことがなかった息子のティブより大胆に行動していましたが、庭に出してもらえることが習慣化した今、行動が落ち着いてきました。
いちど外へ出ることを許したら垣根を越えて姿を消して、二度と戻ってこなくなるのではないか...という心配は杞憂に終わりました。
帰る家がなくなることを心配しているのではないか、と思うとなんだか哀れです。
今では外の怖さや家に帰れなくなる心配をしらないティブのほうがよっぽど大胆です。
ネコたちが出た後はドアはいつも開け放しています。
ドアが閉められて家に戻れなくなることを心配させるのはかわいそうですから。
そういうわけで、ネコが外に出ている間、庭に出るドアがあるキッチンは外と同じぐらい寒いのです!
外の寒さが家の他の部分に広がらないようにキッチンのドアをしっかり閉めています。
どんなに寒くても朝の3~4時間、雨が降らないかぎりネコを外に出して、ドアを開けっぱなしにしておきます。
いちど閉めた後、午後もう一度あけて出してやることもあります。
暖かくなった午後には私がいっしょに庭に出ることがあります。
花壇のコケ取りなど庭ですることはけっこうあります。
最初のうちはネコが庭に出ている間は私も寒いキッチンにいるようにしていました。
家事をしたり(朝キッチンですることはたくさんあります)ドアの脇にある寒いソファに座ってスマートフォンを見たり編み物をしたり....私がすぐそばにいることでネコたちは安心して外の冒険を楽しんでいたようです。
時々、ガラス戸越しに庭をのぞく私の姿を認め、はっとしたように静止し、また元の活動に戻ることがあります。
ドアのそばまでやって来て、私がいることを確認してからまた庭に戻るということもたびたびありました。
私への信頼感を垣間見るようで、そのたびにうれしい思いをしました。
先週あたりから、ネコを外に出して庭に出るドアを開けっぱなしにしたまま、私は暖かい階上のリビングルームに移ることが多くなっています。
ネコたちは私の姿が見えなくても気にしなくなりました。
安心してのびのびふるまっているようです。
ドアが開いたままになっているので、キッチンに時々入ってソファで一休みすることも多くなってきています。
ネコたちが充分外での遊びを楽しんだ(と私が決めつけた)頃、あるいはもうドアを閉めたくなった頃、おやつやエサのビスケットをカラカラならして家の中に誘導します。
ティブは入りたがらないそぶりを見せるのですが、いったん入って食べたあと暖かい部屋で昼寝をすればもうその日の外遊びはおしまい、とわかっているらしく家の中で遊べることを探して(例;毛糸玉うばい)楽しそうにすごしています。
ここ2週間ほど寒さが弱まってきています。
陽が照っていれば午後は一気に気温が上がります。
暑がりの私は半そでのティーシャツにセーターだけで近所を散歩する日が続いています。
週末には気温が20℃ぐらいに上がり、斜め向かいの家の日の当たる広い前庭では一家そろって日光浴.....
ご夫婦はショーツ(短パン)にタンクトップ、ああぁ、3人いる娘の一番上の15歳ぐらいのお姉ちゃんなんかビキニ姿でした。
....2月の末に....
気温や季節はあまり関係なく、「日が照ったら肌を焼かなければ大損失」という概念がイギリス人(白人)にはあるようです。
白人のDNAに生まれつきプログラミングされた依存症のような性分なのでしょう。
お向かいの家の前庭に陽が照っている時間は私たちの家のある側では裏庭に陽が照っています。
夏も冬も同じ姿のネコの毛に冬の太陽がさんさんとあたる光景にはなんとも心が和みます。
前庭の冬枯れ状態の細長い花壇に.....
クロッカスが花を開きました。
日が暮れれば、一気に気温は10℃以下にさがります。
暖房が効いた部屋でそろってぬくぬく眠る親子です。
ティブが私たちに対して親愛の情を表すようになりました。
のどをならしながら身体をすり寄せてくるのはおなじみです。
他には体をぱたんと倒して頭の後ろから背骨、しっぽの付け根までの長いラインを私の体にぴたっと密着させる、今まで飼っていたネコが1度もしたことがない奇妙なふるまいをよくするようになりました。