前回の記事のつけ足しです。
写真は一昨日行った、ドイツ資本の一風変わった品ぞろえの格安スーパーマーケット、リドル Liddle の向かいの公園の春らしい光景と、昨日通ったうちの近所の児童公園のあるコモン(共有の空き地)です。
どちらも学校の下校時間でした。
イングランドでは子供たちの登校が3月8日に始まって2週間たったところです。
EU諸国がオックスフォード-アストラゼネカ・ワクチンの接種を再開することになってから、しばらくたちました。
多くの国で3月19日以降に接種を再開しているようです。
.....と言っても、接種を拒否する人も多いらしく、ヨーロッパでは接種計画があまり進んでいないらしいですね。
供給量も問題だそうです。
けっきょく、血栓などの重大な副作用が発生した率はめちゃくちゃ低く、しかも因果関係が医学的にぜんぜん証明されていないのに最大手ワクチン製造者のワクチン接種を国家ぐるみで拒否することになった理由は....「やっかみ」だといわれています。
供給量が予定していたより低く、各国の元首が公約した接種計画がほとんど破綻してしまった責任をイギリスの製薬会社と、ほぼ同時にブレクシット(イギリスのEU離脱)を完了したイギリスに押し付けたかった、ということらしいのです。
いえいえ、本当はそんなに単純なことではないのですが、イギリス人の多くはこんなふうに理解しています。
承認と契約をいち早く完了したイギリスにはじゅうぶんな量が早くから供給されています。
イギリスがまだEU加盟国であったら、そんな抜け駆けは許されていないはずです。
そんなこともEU諸国の指導者の癇に障る点でしょうね。
ブレクシットとワクチン接種計画を強行に推し進めてきたボリス・ジョンソン首相の手柄顔が目に浮かびます。
ジョンソン内閣もブレクシットも大っ嫌いですが!
たしかにイギリスではワクチン接種計画が異例の速度で進んでいます。
健康に問題がなく人の役に立つ仕事をしているわけでもない50代の私がこんなに早く接種を受けられて、医療崩壊が目前だったイギリスの重症者数を95%も減少させた「結果」を評価しなくてはいけないでしょう。
アストラゼネカ・ワクチンはイギリスの国家予算を使って開発されたのですから、イギリスが優先的に供給を受けたっていいんじゃないか....とこっそり思う私です。
ところが、ややこしいことにアストラゼネ・カワクチンの大部分はEU諸国で製造されているそうなのです。
製造しているイタリア、オランダなどがアストラゼネカ・ワクチンのイギリスへの「輸出」を阻止/制限する法律を作ってしまったそうです。
そういうわけで、4月以降のイギリスの接種計画に多少の遅れが予想されています。
仕方のないことなのでしょう。
接種を受けないことには命の危険が予想される人たちすべての接種が少なくとも一回はほぼ完了した今、遅れている国々での接種計画を支援する役割を担ってもいいはずのイギリスです。
ワクチンを接種する資格を取って近隣の町の接種会場で注射してまわっているお友達のいる、イングランド南部に住む友人が教えてくれた話です;
たいていの接種会場ではかなりの量のワクチンが毎日余るそうなのです。
接種計画が始まって間がない頃は当日使い切れなかった分を廃棄処分していたそうです。
オンラインニュースなどでも問題になっているという記事が載っていたらしく、多くの人が知る事実です。
そこで、できるだけ無駄を出さないために、接種の優先順位など全く無視で会場が閉鎖する午後10時近くになってあまりそうだとわかったらスタッフが手分けして10分、20分以内に来られそうな近隣に住む友人、知人に電話をかけまくって飛び入り接種を受けさせていたそうです。
この話を聞いたのは、まだ「70歳~75歳と重症化しやすい非常に重篤な基礎疾患のある人=第4プライオリティ・グループ」の接種が始まったころでした。
「非常に重篤な基礎疾患」である、人口透析を受けている30代の妻に会場まで付き添ってきた30代の健康な夫に、「余ったのでよかったらどうですか?」なんて言って接種を受けさせたそうです。
「ずるい、割り込み!!」なんて全然思いませんでした。
余った貴重なワクチンを捨ててしまうよりはよーっぽどいいですよ。
今では(もう一回目を受けた私にも)Facebookや、テキスト・メッセージやらに「55歳以上でまだ受けてない人はさっさと予約して受けちゃってください」なんて言う自動メッセージが入ってきます。
場所によっては55歳以下の人も受け始めているようです。
ワクチンの供給がままならない、とぼやいているフランスやベルギーではせっかく十分な量を用意して準備した立派な接種会場に接種希望者がぜんぜん集まらなくて大量に廃棄した、なんてニュースをやっていました。
子供のころから結核やら日本脳炎やらポリオやらの予防接種を受けてきた私たち日本人と違って、ヨーロッパにはもともと種痘をおっかながる文化的背景があるようなのです。
それに加えて、政府が「アストラゼネカワクチンは危険だから使用は見合わせる」なんて言うものだからっ!!!
ヨーロッパで接種計画が進まないのは(少しは)自業自得なところもあるのではないでしょうか!?
感染爆発第3波が来るっていうではありませんか。
この状況が7月までに大きく改善するとは思えません。
オリンピックは無謀です!
サクラも今、花盛りです。
おまけ。
うちのリヴィア。
写真は一昨日行った、ドイツ資本の一風変わった品ぞろえの格安スーパーマーケット、リドル Liddle の向かいの公園の春らしい光景と、昨日通ったうちの近所の児童公園のあるコモン(共有の空き地)です。
どちらも学校の下校時間でした。
イングランドでは子供たちの登校が3月8日に始まって2週間たったところです。
EU諸国がオックスフォード-アストラゼネカ・ワクチンの接種を再開することになってから、しばらくたちました。
多くの国で3月19日以降に接種を再開しているようです。
.....と言っても、接種を拒否する人も多いらしく、ヨーロッパでは接種計画があまり進んでいないらしいですね。
供給量も問題だそうです。
けっきょく、血栓などの重大な副作用が発生した率はめちゃくちゃ低く、しかも因果関係が医学的にぜんぜん証明されていないのに最大手ワクチン製造者のワクチン接種を国家ぐるみで拒否することになった理由は....「やっかみ」だといわれています。
供給量が予定していたより低く、各国の元首が公約した接種計画がほとんど破綻してしまった責任をイギリスの製薬会社と、ほぼ同時にブレクシット(イギリスのEU離脱)を完了したイギリスに押し付けたかった、ということらしいのです。
いえいえ、本当はそんなに単純なことではないのですが、イギリス人の多くはこんなふうに理解しています。
承認と契約をいち早く完了したイギリスにはじゅうぶんな量が早くから供給されています。
イギリスがまだEU加盟国であったら、そんな抜け駆けは許されていないはずです。
そんなこともEU諸国の指導者の癇に障る点でしょうね。
ブレクシットとワクチン接種計画を強行に推し進めてきたボリス・ジョンソン首相の手柄顔が目に浮かびます。
ジョンソン内閣もブレクシットも大っ嫌いですが!
たしかにイギリスではワクチン接種計画が異例の速度で進んでいます。
健康に問題がなく人の役に立つ仕事をしているわけでもない50代の私がこんなに早く接種を受けられて、医療崩壊が目前だったイギリスの重症者数を95%も減少させた「結果」を評価しなくてはいけないでしょう。
アストラゼネカ・ワクチンはイギリスの国家予算を使って開発されたのですから、イギリスが優先的に供給を受けたっていいんじゃないか....とこっそり思う私です。
ところが、ややこしいことにアストラゼネ・カワクチンの大部分はEU諸国で製造されているそうなのです。
製造しているイタリア、オランダなどがアストラゼネカ・ワクチンのイギリスへの「輸出」を阻止/制限する法律を作ってしまったそうです。
そういうわけで、4月以降のイギリスの接種計画に多少の遅れが予想されています。
仕方のないことなのでしょう。
接種を受けないことには命の危険が予想される人たちすべての接種が少なくとも一回はほぼ完了した今、遅れている国々での接種計画を支援する役割を担ってもいいはずのイギリスです。
ワクチンを接種する資格を取って近隣の町の接種会場で注射してまわっているお友達のいる、イングランド南部に住む友人が教えてくれた話です;
たいていの接種会場ではかなりの量のワクチンが毎日余るそうなのです。
接種計画が始まって間がない頃は当日使い切れなかった分を廃棄処分していたそうです。
オンラインニュースなどでも問題になっているという記事が載っていたらしく、多くの人が知る事実です。
そこで、できるだけ無駄を出さないために、接種の優先順位など全く無視で会場が閉鎖する午後10時近くになってあまりそうだとわかったらスタッフが手分けして10分、20分以内に来られそうな近隣に住む友人、知人に電話をかけまくって飛び入り接種を受けさせていたそうです。
この話を聞いたのは、まだ「70歳~75歳と重症化しやすい非常に重篤な基礎疾患のある人=第4プライオリティ・グループ」の接種が始まったころでした。
「非常に重篤な基礎疾患」である、人口透析を受けている30代の妻に会場まで付き添ってきた30代の健康な夫に、「余ったのでよかったらどうですか?」なんて言って接種を受けさせたそうです。
「ずるい、割り込み!!」なんて全然思いませんでした。
余った貴重なワクチンを捨ててしまうよりはよーっぽどいいですよ。
今では(もう一回目を受けた私にも)Facebookや、テキスト・メッセージやらに「55歳以上でまだ受けてない人はさっさと予約して受けちゃってください」なんて言う自動メッセージが入ってきます。
場所によっては55歳以下の人も受け始めているようです。
ワクチンの供給がままならない、とぼやいているフランスやベルギーではせっかく十分な量を用意して準備した立派な接種会場に接種希望者がぜんぜん集まらなくて大量に廃棄した、なんてニュースをやっていました。
子供のころから結核やら日本脳炎やらポリオやらの予防接種を受けてきた私たち日本人と違って、ヨーロッパにはもともと種痘をおっかながる文化的背景があるようなのです。
それに加えて、政府が「アストラゼネカワクチンは危険だから使用は見合わせる」なんて言うものだからっ!!!
ヨーロッパで接種計画が進まないのは(少しは)自業自得なところもあるのではないでしょうか!?
感染爆発第3波が来るっていうではありませんか。
この状況が7月までに大きく改善するとは思えません。
オリンピックは無謀です!
サクラも今、花盛りです。
おまけ。
うちのリヴィア。