イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ストックポートで有名だった高齢イヌの飼い主が新しく連れていたかわいいかわいい大型犬の子犬...え、介助犬?!

2021年03月20日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
本当に久しぶりに、イギリスのイヌの話題です。


外に出るたびに必ずイヌを連れている人に出会います。

そのたびに「さわりたい!イヌを触った手の臭いをかぎたい!」という衝動に駆られるのですが、他人との無用な接触は極力避けなければいけないソーシャルディスタンシング重視のこの頃です。
飼い主に接近して声をかけたり自分の手を外出先で鼻先にもっていくことは、はばかられます。

しかし....、このスーパーマーケット、アスダで見かけたバカでかい子イヌには衝動を抑えられませんでした。


それに、この飼い主の男性には見覚えがあったのです。
パンデミック前のストックポートのタウンセンターで何回か会って話もしています。

ギネスブックにアメリカン・アキーター犬種の最高齢犬として登録されるはずだった18歳のヨボヨボイヌをよく連れ歩いていた人です!

ヨボヨボイヌの、リコリスベアーについて書いた2019年の記事です☟
ギネスブックに登録間近、ストックポートの名物長寿犬、「介助犬」資格でイヌの入店お断り店にご来店

2017年に記事に載せたリコリスベアーの写真を見つけました。


「リコリスベアーはどうしていますか」と声をかけてみました。
(もちろん、子犬のもっこりとした密な毛並みに手を突っ込んでなでなでも堪能させてもらいました)

予想した通りリコリスベアーは死んじゃっていました。
残念です。

私が最後に見かけた2019年に無事19歳の誕生日を迎え、ギネスブックの記録塗り替えを達成、去年の8月に眠るように老衰で息を引き取ったそうです。
20歳達成はかなわずでした。
亡くなった当日もよたよたと大好きな散歩にでかけたそうです。

そのちょっと後にうちではネコのホレイシオを17歳で亡くしています。
病気の悪化で安楽死を余儀なくされたホレイシオにくらべると、幸福なイヌの大往生と言えるのではないでしょうか。

後継者のこの生後七か月のアラスカン・マラミュート Alaskan malamute のガイアも、最後に見かけた時のヨボヨボだったリコリスベアーと同じ「介助犬」と書かれたハーネスをしています。
リコリスベアーの時にはあわただしく店番をしていてその介助犬の働きの性質を理解できなかったのでもう一度聞きました。

このガイアは「メディカル・デテクション・ドッグ 医療探知犬??」の訓練中で、故リコリスベアーの跡継ぎだそうです。

medical detection dog 、前回「クスリ medication をかぎ分ける」と全くとんちんかんな聞き違いをしてしまいました。
糖尿病やてんかんなど重篤な持病のある人の症状の悪化を予知して知らせる医療介助犬の一種だそうです。

納得です。

スーパーマーケットに堂々と入って来てゴロンと寝そべるのを許されているのはズバリ、「介助犬」だからなのです。



介助犬でなければ、たとえ子犬でも店にも飲食店にも入れない決まりがあります。
(イギリスではバスや電車にはイヌ連れで乗車できるのに、です。店の方針にもよるようですが)


家に帰ってみてから、検索してみました。
ききなれない種類のこの介助犬もおなじみの盲導犬や聴導犬、最近メディアなどで紹介される機会も増えている生活介助犬などといっしょで、介助犬連盟の Assistance Dogs UK(ADUK) に名を連ねていました

飼い主の男性も難病を抱えているそうです。
病名はききませんでしたが兆候を見逃して昏睡状態になったことがあると言っていました。

....ただ、リコリスベアーの時と同じで、ADDUK のウェッブサイトで見かけた介助犬認定のバッジやオフィシャルのハーネスをしていないので「あれれ、本当に認定介助犬??」と疑いたくなるのです。

それに訓練中....子犬だし....いっしょにスーパーマーケットに入って来て何の役にたっているんだろう....前任のリコリスベアーだって高齢すぎて全く任務を果たしているようには見えませんでしたし....わかりません。

いえ、目がくらくらするほどかわいいし、おとなしいし、仕事中の店員さんたちも飛んできてなでなでしていたし、何の迷惑もこうむっていない他の買い物客の心も充分慰めてくれていたので細かいことを糾弾するつもりはぜんぜんありません。

普通、子犬を連れて町を散歩していたら、店の中になんか入れませんよね。
イギリスだけではないはずですが、外につないでちょっとのあいだ店で買い物をしている間にイヌが盗まれる事件が相次いでいます。

アラスカン・マラムートはアラスカのそりイヌで、ハスキーよりも大きく育つそうです。
温和で賢く、これから人気の出るはずの犬種だとか、ブリーダーから買えば高そうです。
子犬を外で放置していたら盗まれる可能性も大あり....どこにでも連れて入れて都合がいいですね。






コメント
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