イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ハンバーガーにされたカエル, マクドナルドのあれこれとストックポートのかわった史蹟

2023年08月23日 07時00分00秒 | ストックポートとその周辺

ストックポートのカエル探しイベントに話題を戻します。

ロナルド Ronald (作品番号6)

ハンバーガーがペイントされたロナルド、スポンサーはマクドナルド Mac Donald's (マクドゥノーズと読みます)です。

今年のカエル探しのイベント名は 、The Great Frog-tastic Invention Trail 、有史以来の偉大な発明がテーマです。

「アメリカで発明されたハンバーガーはファーストフードレストランにとって欠かせない食べものである云々」の説明がガイドマップに添えられていますが...。飛行機や蒸気機関車、電話なんかに比べると発明の偉大さのグレードはググッと落ちるような...?(多くの人にとってはどうでもいい)

描写力はなかなか!です。クローズアップでお見せする価値はあり。

 

 

マンチェスターに草間彌生展を見に行った日曜日、1人でマクドナルドに入って、季節限定のバーベキュー・クオーター・パウンダー BBQ Quarter Pounder を食べました。(いっしょに展覧会を見た友人とは会場前で落ち合いました)

マクドナルドで昼食はおそらく2年ぶりです。たまにコーヒーを飲みに入ることはありますが。あ、朝食のパンケーキ・セットも何回か食べています。

 

2か所に1か所の割合のバス停のサイドに掲示されていた食欲をそそるこの☟ポスターの効力に屈したのです!

実物はポスターほどおいしそうには見えません。

私が注文したのはポスターのダブルとは違い、スタンダード(=シングル)ですが。

ドリンクとチップス(フレンチ・フライ)がついたミールセットで£5-99(1,112円)でした。単品でたのむと(...今調べました)£4-19 (779円)です、セットが断然お得ですね。ちなみにダブルは£5-49。ミールセットで£7-19。(いずれも単位はポンド-ペンス)

日本では...もうどんどん調べます。あら、4月から発売停止!価格が抑えきれず収益がでないからだとか?スタンダード単品で400円、ミールセットで700円だったんですって?!お安い!

ひさしぶりに食べると美味しいですね。1人でサっとすませたい買い物途中の昼食にピッタリです。かつてのようなお手頃感はどんどん薄れてきている気がしますが。

一番安い「ハンバーガー(チーズなし)」は£1-09 です。まだ、あったんだ、とちょっと驚きです。

 

バーべキュー・クオーターパウンダーはこってりしたバーベキューソースの安っぽい甘辛味が絶品のおいしさでした。

昔からなぜか、いつもマクドナルドのミールセットを食べるとお腹いっぱいになるのに、2~3時間後に強烈な空腹感をおぼえます。なんだか怪しげです。

マクドナルドは、特に2012年のロンドンオリンピックの公式スポンサーをやってからだと思うのですが健康に配慮したアピールに熱心です。昔からハンバーガーに挟まれていた薄~いレタスやトマトは数に入れないとしても、現在ミネラルウォーター、サラダや野菜スティック、リンゴ、ブドウ、メロンなどの果物を販売していますし、カロリー表示や、糖質、アレルゲン、1日に必要な栄養素の摂取目安とパーセンテージなどの情報も開示しています。

...ただ、加工食品の継続的な摂取による健康害は今さら隠しようがありません。毎日食べてよいものではなさそうです。たまに食べるのは楽しいですね。

 

ついでです。

マンチェスターの表玄関、ピカディリー・ガーデンズ Piccadilly gardens に面したこの1920年代風の建物の一階のマクドナルド、私がマンチェスターに留学していた1990年代の初めにもとなりの薬局, Boots とともにこの場所にありました。

ほんの10年前にどこに何があったか思い出せないほど店舗の入れ替わりが激しいこのエリアで、この2軒は大健闘しています。

留学中に、日本で見なれたマクドナルドを目にすると心強い思いをしました。

異国で、見知らぬ土地でマクドナルドを見かけたら何かホッとした気分になりませんか。旅先でマクドナルドに入ってみたいかどうかは別として。

 

 

このロナルドのたつランカシャー・ブリッジ Lancashere Bridge は...

8年前に一部分の、しかも片側だけ復元された変わった史蹟物件です。

この写真ではわかりにくいのですが、1932年建造の歴史ある橋の橋脚部分が見えるように道路が丸くくりぬかれています。

1970年代にストックポート全域を含むマンチェスター周辺の広範囲の町がグレーター・マンチェスター Greater Manchester として州統合されました。

それまでストックポートのタウンセンターは、このマージー河を境にチェシャー Cheshire とランカシャー Lancashere の2州に分断されていたのです!! 橋の右側がランカシャーでした。

中世以来、何回も架けなおされたこの大きな橋は(復元されたのはアーチひとつ分、ごく一部です)州境橋 boundary bridge として地元の名所だったそうです。

1965年にショッピングセンター、マージーウェイ Merseyway が建設された時、マージー河は暗渠として覆われてしまいました。その時ランカシャー・ブリッジの、コンクリート製の橋脚だけはなぜか(!)取り壊されることなく道路に覆いかぶされてしまったそうです。

奇妙な話です。

コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 見た!日本人の前衛作家、世... | トップ | 国際都市トーキョーをイメー... »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
犬と暮らせば (浅井洋)
2023-08-23 15:50:10
羨ましいな 若いって
 75才の僕は 一番小さい 
ソーセージマッフィンセット 360円を食べてます
薄いチーズと豚肉?パテを 薄い(マッフィン)で
挟んで
ホットアップルパイ(フライドポテトの草履形か どちらかを 選べます)
coffee(ホットか アイスを 選べます)です
週に 1回は 食べてる 気が します
犬と暮らせば (浅井洋)
2023-08-23 15:52:27
何時も 楽しい 情報を
 映像 付きで ありがとう
   ございます
Mäkkie もしくは Mekkie (H.W.)
2023-08-24 08:08:34
こちらの若い人達は、マクドナルドをそう呼びます。やはり子供や若い人達には好まれていますね。
私の住むところは田舎なので、最寄りのマクドナルドは10km離れた隣町になります。だからと言う訳でもありませんが、もう随分、食べていない気がします。コーヒーとクッキーだったかは、昨年、オーストリア第二の都市Grazの駅のMac cafe で買いました。
£での値段はこちらの€での値段と比較してもそれほど違いはないように思うのですが、円換算すると、昨今の異常な円安で「えっ!」というような値段になってしまいますね。こちらでも確かにお手頃感はもう暫く前から無くなってきているので、日本のマクドナルドの値段は「まだ安いかな」と思って見ていましたが。
若い頃に一人であちこち旅行していた際、マクドナルドがあれば大抵入ってみました。(無い国/所が多かったのですが。)メニューにさほどの違いはないのですが、値段で物価や経済状況なんかを比較することができたのが、結構面白かったです。
そういえば、イギリスでは「食べ物をテイクアウトするのと店の中で食べるのとでは、税率が異なるので値段も変わる」と読んだ気がするのですが、そうなのですか?どのくらい違うものなのでしょう?
H.W.さんへ (江里)
2023-08-26 02:41:31
H.W.さん、
ご存知かもしれませんがアメリカの経済学では「ビッグマック指数」という研究があるそうですね。ごく最近日本のオンライン経済紙で知りました。世界中すべてのマクドナルドで扱っているビッグマックはレシピも材料の質もほぼ同じで若い人の賃金とか物価上昇率などを考慮して値付けがされているとか(だったと思います)で、米ドルに換算した値段がその国の物価指数に反映されているとか...興味深かったです。日本のビッグマック、めちゃくちゃ安いです。先進国では最低。最低賃金が高いらしいアメリカでけっこう高かったように覚えています。私はそれまで知らなかったのですが、ウクライナ戦争後の物価の高騰と賃金値上げの動きを各国で比較する際の重要な資料だとか。曰く、日本では「物価高で生活が苦しい!」と言っている人が多いにもかかわらず物価上昇率は大したことなく賃金引き上げが追い付いていない...そんなようなことが書かれていました。

...take-away (テイクアウト)に関するご質問ですが、長くなるとこのコメント欄、途中で切れて投稿されることがあるのです。ずいぶん前のことですが。念のためここで切って次のコメントに続きます。
W.H.さんへ (江里)
2023-08-26 04:32:03
W.H.さん、先のコメントの続きです。
マクドナルドの愛称、興味深いですね。西日本では「マクド」東日本では「マック」というと、こちらに来てから聞きました。関西に住んでいた高校時代の私はマクドなんて言ったこともきいたこともありませんでした。平坦な日本語発音で「マクドナルド」と言っていましたっけ。

それはともかく、英国では食べ物を持ち帰る方が中で食べるより安いのにすっかり慣れていたものですから、言われるまで税率のことなど忘れていました。中で食べると高いのは、人件費や、家賃の高い店舗スペースにテーブルや椅子を並べる経費なんじゃないかとマヌケなことを考えていました。

たしかに高率の一般消費税(20%)は食品には一切かからないのに、外食は「贅沢行為」とされているので5%から20%(品目によって違うなんて悪夢のようなわずらわしさです;さっき調べました!!)の消費税が加算されます。
あ~、H.W.さんが言っているのはそのことだったのか。持って帰って食べるのは食品扱いなのでゼーロー・レイト(非課税)ってことなのね。と思って調べてみるとあららー、暫定的な段階を経て今年の4月からさらに改定がありました。日本に行ったりバタバタで知りませんでした。

現行のレイトです。
冷たい飲食物(アルコール他ひじょうに多くの除外品を除く)は持ち帰りに関してだけ、非課税。店内で飲食すると20%の課税。
温かい飲食物は、飲食店で購入すれば、現在、持ち帰ろうが店内で消費しようが、お構いなし!一律に20%(一般消費税率)の消費税がかかるのでした!!つまり、特定の冷たいもの以外持ち帰りも店内飲食も同額です。
ちなみにスーパーマーケットやグロッサリーで購入すれば出来合いのお惣菜も非課税!

...以上です。

この件は、写真など揃えていずれ本文で書くことにしました。
日本で消費税を3%から5%に引き上げると言って大さわぎをしていた頃、何としても阻止すると言っていた日本の友人は、イギリスの消費税率が20%だというと「イギリスって本当に民主主義国!?」とびっくりしました。うんまあ、食品や育児介護衛生用品、それに子供服などは非課税ですし、当時の英国は今より福祉が充実していましたし、20%もやむなしとほとんどの人が受け入れていました。この件、日本人読者の興味をひくでしょうか。
あと、以前にも書いたのですが、チョコレートがかかったすべてのお菓子は課税対象、かかってなければ非課税とかわけがわかりません。
新規定では、サンドイッチとともにお昼に食べる定番スナック、クリスプス(ポテトチップス)はスーパーマーケットで買えば非課税なのにカフェで持ち帰れば、(冷たいのに)20%の課税!サンドウィッチは冷たいから非課税!!!!っていいかげんにしろ!!
オーストリアはいかがでしょうか。そういった情報は入ってきません。
浅井さんへ (江里)
2023-08-26 04:34:18
浅井さん、朝食セットが360円って.....
安すぎますっ!
犬と暮らせば (浅井洋)
2023-08-26 11:39:27
女房が シッカリ 朝 昼 晩と作るので
 そとで 外食する時 ぐらい
  少なくしないと デブになります
年より(2名 仲の良い オジンの先生と)ですので
  一番 安い 一番 栄養価の低いものを
   食べてますから
ガストの 500円の 朝ご飯は 食べ物と言うより
 家庭を離れて 冷房のなかに 居るのが
  本来の 目的かも
トースト(厚手の)に オムレツ サラダ スープと 飲み物 お代わり自由(coffee 紅茶 ココア ジュース)で 朝8時から 11時頃まで 冷房の 中で ユッタリ 無駄話 してます
犬と暮らせば (浅井洋)
2023-08-26 11:43:32
吉野家が 先払いに 成りました
 金額が 細かいので 人気がないのか? と 
  思ってましたら
従業員の方に 聞くと
 食い逃げ 防止だそうです
  日本も 貧しい人が 増えて来ました
VAT/消費税 (H.W.)
2023-08-27 09:04:18
ふと思いついたような質問に対して、いろいろ調べた上できちんとお答え頂いて、恐縮です。
ビッグマック指数、どこかで読んだ気がします。マクドナルドって、経済においてはやはりすごい存在なんですね。
それにしてもすごいですね。食品に関するだけで、これほどいろいろ(非)課税パターンがあるのですね。その「チョコレートの有無で違いが生じる」というのは、チョコレート自体は食品として普通に非課税なのでしょうか?
過剰なレギュレーションは普通ドイツ人あたりが好む(?)ところですが、イギリス人にもそういうところがあるのでしょうか?合理的な人達だと思っていたので、結構意外です。でも、そういう「何故?!」と思うような話には俄然、興味が湧きます。必ず理由があるはずだと思うのですが... イギリス人のすることだし?

オーストリアでは基本の付加価値税/VAT(或いは“売上税”)は20%。食料品は10%ですが、ミネラルウォーターや牛乳、牛乳混飲料(これらは10%)を除く飲料は20%となります。
江里さんに質問をして自分でも「さてこの国の飲食店での税率って?」と思ったので、急ぎ調べてみました。結果:店で買う場合と同じです。食べ物は10%で、ミネラルウォーターやミルクを除く、清涼飲料、コーヒー、アルコール e.t.c. 飲料は20%ということです。店内で飲食しても、買って出ても変わりません。
オーストリアではコロナ禍の2020年7月から2021年12月末まで、この飲食店に課されていた税率が5%に下げられていました。(店がメニューの値段を書き換えたりは勿論しません。) 似たような措置がドイツでも取られたのですが、ドイツではそれが2度ほど期間延長され、今年末にようやく終了予定。それですら驚きなのですが、飲食店業界からの猛反発で、政府は何らかの代替措置を用意せざるを得ない状況とか... やっぱりドイツ人って...。ただ、近年のドイツは決して豊かな国ではないと思います。
H.W.さんへ (江里)
2023-08-28 20:04:26
H.W.さん、
興味深い返信ありがとうございます
オーストリアの消費税制も込み入っていますね。今まで他のヨーロッパ諸国のことはあまり考えていなかったので、目からウロコです。
日本でもかつてのような「一律課税」ではなくなったようですが、それでも生活必需品や食品への低率とはいえ、8%課税は余裕のない人にはきついでしょうね。あぁっ!W.H.さんに教えていただいたオーストリアも低率とは言え食品に10%(も!)とるのでした~。
興味深いです。飲料は20%なのに、牛乳いりが10%ってやはり乳製品は子供の成長に欠かせない...とかいう理屈でしょうか。実際、「健康にいい」と思われがちで実は糖度が非常に高いフルーツ牛乳やコーヒー牛乳を「牛乳」と呼ばせるのをやめようという規制改定案すら日本で出ているそうなのに!
英国でも大人気の、バナナ味、チョコ味、イチゴ味の甘いミルクみたいなのが低率課税なんですね?!

英国では一般に消費税の税率への関心は低いです。表示はすべて税込み価格ですしこれには何%なんて気にする人は稀でしょう。今回調べたときも、一般人に公開質問する「掲示板」のようなサイトでは情報がついていっていなくて、数年前前に投稿された「持ち帰り=一律食品扱い、店内飲食=贅沢行為扱い」と、W.H.さんが質問され、私も納得した通りの改定前の情報ばかり書かれていました。政府発行の税務関係のプロ向きみたいなガイドラインは難しくて読む気がしませんでしたが、税理士がクライアント(飲食店経営者)むきに書いた最新のウェッブサイトがわかりやすく、参考になりました。当事者でないと読まないような情報ばかりです。一般の英国人も知らないような細かい知識を知るいいきっかけになりました。

チョコレートは無税ですっ!普通の食品扱いですから。ただ、デブ税(Fat Tax)と揶揄されている「砂糖税」はかかっていると思います。甘いですから。今度詳しく調べて本文に書きます。
以前ストックポート日報で書いた(いまだに閲覧数が高いリストいり記事です)、それによって課税、非課税を左右するチョコがけのお菓子がビスケットかケーキか法廷論争...のように、ケーキ(ぜいたく品なので課税対象)かビスケット(非課税!!!!)か等を製法で判断するのは論争の的になる...から(?)「もうめんどくさい、チョコがけはみんな贅沢品だ!」ということにしたのではないかと、私は思います。あと、勤労者にしっかり昼食をとってもらうためのサンドウィッチは持ち帰り非課税だけど、健康に悪そうな食べなくてもいいポテトチップスは持ち帰りでも課税!とか...私の勝手な想像ですが。
合理的と言えば合理的です。異論はありそうですが。

この頃、まだ一般的ではありませんが、英国でも日本ではおなじみの買ったものを電子レンジで温めてもらって食べられる飲食コーナー付きのコンビニやガソリンスタンドができています。ってことは、「飲食店」あつかいになるのか?そこで食品を買うと、持ち帰りでも食品が課税対象になるのか...?と疑問は尽きません!インターネットでは調べられなかったので、今度行ってみて(店員に突撃質問)突き止めるしかありませんね。
オーストリアでもVAT(Value Add Tax)と言うのですか?ドイツ語でも頭文字が同じ?

長くなったけど、一回で全文投稿できるかな?

コメントを投稿

ストックポートとその周辺」カテゴリの最新記事